私が剣道を続ける理由
こんにちは!かおりです。
25歳の女の子です。
今回は、私が剣道を続ける理由について書こうと思います。気軽に読んでいただけたらなと思います(^^)
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「え、社会人になったのにまだ剣道しているの?」
何度か友人に聞かれました。そして自分でも疑問に思いました。なぜ私は社会人になっても剣道を続けているのだろう。と。
皆さんは、休日に何をして過ごしていますか?
家事、趣味、ダラダラ、家族サービス、いろいろな選択肢があると思います。
私は高校大学と剣道部に所属していたので、土日はありませんでした。社会人になって初めて、土日に何をしようか迷い、迷える程時間が出来たことを嬉しく感じました。旅行に出かけたり、本を読んだり、編み物をしたり、今までゆっくりできなかったことを今は楽しんでいます。
そんな最中、私は突然右耳の聴力を失いました。
突発性難聴という病で、一瞬のうちに右側の世界がなくなりました。友人の声が聞こえない、音の方向が分からない、音楽を聴いても奥行きを感じられない。何をしても今までとは変わってしまって、すごく辛かったです。
片耳を失った私は、落ち込みました。聴こえない自分を受け入れるのも、聴こえない世界に慣れるのも難しかったのです。
そんな私を心配した知人に、「久しぶりに剣道をしないか?」と誘われました。正直、気が乗りませんでした。でも、元気のない姿を見せたくなかったので、作り笑顔で渋々参加しました。
稽古場に行って愕然としました。
剣道は、気勢・踏み込み音・打突音等の音に溢れた競技です。今までうるさい程に聞こえていたこれらの音が、右側からはしませんでした。初めて泣きそうになりました。もうこれ以上ここに居たくないとさえ思いました。でも、意地で参加しました。面をつけて相手と正対して、、、
そこからは、今まで通りの世界でした。
相手の気勢も、相手の踏み込みも、相手の打突も、全て今までと同じように感じました。
私はその時初めて、剣道の音を耳ではなく、体で感じていたことに気が付きました。聴力は失っても、体感は失っていなかったのです。
「芸は身を助く」と言いますが、私は剣道によって『私』を取り戻しました。
なぜ剣道を続けるのか、という先の問いに今の私はこう答えます。
『私が私らしく居られる場だから。』
皆さんは何をしているときに自分らしく居られますか?
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