アッター湖畔（クリムトとエミーリエの風景）

クリムトとエミーリエが愛したアッター湖畔。
絵画と写真で比較してみたい。

アッター湖畔のカンマー城III　ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館

アッター湖畔（GoogleArtsより)

カラー写真をもう一枚

アッター湖畔（GoogleArtsより)

静謐で穏やかな湖畔の風景。
世紀末ウィーンの慌ただしい日々。迫りくる戦争。スペイン風邪の脅威。
ハプスブルク家の崩壊。世の中が慌ただしく変化する中で、二人は
この風景にやすらぎを求めたのだろうか。
今もクリムトとエミーリエがどこかに佇んでいそうな静かな風景

モノクロの写真を一枚

カンマー城　Google Arts &Cultureより

こちらはクリムトが描いた風景により近くなる。カラー写真と比較すると煙突の数が同じことから、あまり改装はされていないものと思われる。

最後にアッター湖畔に佇むクリムトとエミーリエを

Emilie Flöge and Gustav Klimt in a rowboat on Lake Attersee, 1909.
Photo by Emma Bacher, © private collection, courtesy of the Klimt Foundation, Vienna.

破顔一笑のエミーリエ。言葉がなくても伝わる二人の信頼関係。
クリムトの思い出に彩られたエミーリエの生涯はきっと幸福だっただろう。