一緒に・・・
昨日で夏休み開館は終わり。
汗だくで倉庫の片付けをしていると、常連の子が1人でやってきました。
貸し出し手続きを済ませたあと、誰もいないこともあって、ちょっとだけ私から話かけてみました。
これまで選んでいく本が、社会問題をテーマにしたものが多かったので、機会があれば関心があるのか聞いてみたいなぁと思っていたこともあるのですが、目立たないけれど「何となく気になる子」という事があったからです。
新刊のおすすめをしたり、リクエストないか聞いてみたり、話がはずむということはないけれど、帰りたいという素振りもないので一緒にいました。
ただそれだけのことですが…
夏休み、コロナ禍のこともあり、昼間は1人でうちで過ごすことが多くなる子どももいるかと思います。
いつも誰かと一緒がいいとは思いませんが、
おうちの人とでも、友だちとでも、心は独りぼっちではありませんように…
話は変わるのですが、
その子も借りたことのある本で、
私も何度も手にしている本を紹介したいと思います。
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。(23頁)
わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でないと固く信じています。 (24頁)
自然は特別な場所にいかなくても、公園や道端、見上げる空、雨や風など、とても身近なところにもあります。
子どもにちょっとした気づき・・・その場所に大人が一緒にいることや言葉がけすることが、大切だということ・・・。
「夜になると風が涼しいね」
「セミの声が違うね」
「朝顔 しぼんじゃったね」
「はだしになると、道路は暑くて歩けないね」
「夏の雲って大きいね(入道雲)」
・・・etc
著者のレイチェル・カーソンはアメリカの海洋生物学者で、早くから環境の汚染と破壊について関心を寄せ、1962年に告発本ともいえる『沈黙の春』を出しています。
また、『センス・オブ・ワンダー』は姪の息子ロジャーと一緒に過ごした経験から書かれています。
アメリカ、シリコンバレーではテックフリー教育の関心も高いようです。
子どもが幼い時の時間はだけは、リアルであってほしいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。文章にするのに時間がかかりすぎて、定型でなく、不定期になるかと思いますが、読んでいただけると励みになります ♪