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【織々ノ記】#29 人と月日

2023年4月1日

 昨日は指導教授と研究室の方々と食事があった。早大通りに面するフランス料理店、キャトル・フォンテーヌにて。

結婚ちゃんとしたお店だったので、写真はデザートの1枚だけしか撮れず

 ここ最近は塾の担当生徒と家族と就活先の企業の方ぐらいしか話していなかったので、久しぶりのしっかりとした会話だった。文章のアウトプットはここ最近この日記のおかげで少しずつ慣れてきたが、なんだかんだで対面での人との関わりの方も大事だと思わされた。

 人とのつながりってアウトプットとインプットを交互にかつ即時的に行なう活動なので、かなり刺激になる。就活と研究で頭でっかちになりがちなこの時期だからこそ、人との関わりを大事にしなければいけないと思う(この手の話、今までに何回も書いている気もする)。


 今日は4月1日(「わたぬき」ではない)、各地で入学式や入社式が行なわれた。春は出会いと別れの季節なんていうけれど、学年が上がっただけの自分からするとそこまでの環境の変化は感じられない。もちろん修士1年の後輩ができるわけだけれど、どこまで関係を築けるかはわからない。

 ただ、こうして新年度にふと振り返ってみると、ここに至るまで随分と月日を重ねてきたものだと思う。禍が始まって3年ほど、自分が院進を決めてからは2年も経つ。それほどの月日を重ねているにも関わらず、当時の自分からそんなに成長していない気がして滅入ってしまう。

 就活を通じて、流石にもう大人にならなきゃという強迫観念に近い志を抱く一方で、まだまだモラトリアム人間を貫かさせてくれという願望もある。この2つのどちらに決着するのか、それにはもう少し人と関わる月日が必要そうである。

(了)