「想い」は大切にしすぎるとチャンスを逃す

どんな想いでサービスを提供するのかは大事だと思うけど、想いばかりを大事にしてそればっかりを全面に出し過ぎると、売れない。
それは、肝心なことが抜けているから。

目の前にいるお客さんやこれから出会うお客さんのほとんどは、ただ自分の悩みを解決したいだけ。どうやったらラクに、すぐに悩みを解消できるのかっていう情報を探してる。

なのに、商品を売ったりサービスを提供したりする側は、自分がどんな想いでお客さんと向き合っているかとか、自分がどんな想いで商品を作っているかとか、そんなことばかり発信しちゃうんだよね。

それって、結局はお客さんの方を向いていなくて、自分のことばかり考えているのと同じなんじゃないか、とも思ったり。

ときどき「想いに共感してもらえれば売れる」っていう人もいるけど、それを鵜呑みにしちゃうと怖いなと思う。

たしかに、「この人から買いたい」と思ってもらえるように振舞う（発信する）ことも大事だけど、それって、同じ商品を扱うAさんとBさんだったら、丁寧にやってくれそうなBさん、みたいに、選択肢がいくつもあるときの決定要素の一つじゃないんだろか。

もちろん全てにおいてそうだとは思ってないけど。

だから、何かを始めたばかりの人や、いまいち反応がない人、要するにまだ気づかれていない人は、まずはお客さんにとってのメリットを伝えていくほうがいいと思う。

そうじゃないと、せっかくのチャンスもほかへ流れる。