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株式会社カオナビ 社内ISUCONを開催しました!

こんにちは、技術広報兼バックエンドエンジニアの矢野です!
今回は、社内で開催されている社内ISUCONについて紹介したいと思います。
先日私も参加してきましたが、パフォーマンスチューニングは普段からやっていないとすぐに手を動かせるものではないなと実感しました。
日頃から訓練が大事です。

ISUCONとは

ISUCONは「Iikanjini Speed Up Contest」の略で、ウェブアプリケーションの性能改善を競う日本発のコンテストです。
LINEヤフー株式会社が運営窓口となって開催しています。
お題となるWebサービスを決められたレギュレーションの中で限界まで高速化を図るチューニングバトルで、チーム(通常3人組)で参加し、制限時間内に主催者が用意した既存アプリの処理速度を向上させ、高スコアを目指します。
データベース最適化、キャッシュ導入、アルゴリズム改善など、実践的なスキルが試されるため、多くのエンジニアに人気があります。

株式会社カオナビ 社内ISUCONについて

カオナビ社内ISUCONのはじまり

カオナビの社内ISUCONは一部のエンジニア、スクラムマスターたちのエンジニア育成についての雑談から始まりました。

特に若手層の育成について下記のような仮説課題があがりました。

  1. 学習意欲を刺激するきっかけづくりが重要

  2. 学習題材を選定する手間が障壁になる

話しているうちに、

初めてISUCONを経験する人は手も足も出ずに挫折感を味わう一方で、自身の伸び代の多さにも気づくと言われている

という話なり、うちでもやってみよう!!!!と始まりました。
プロダクトデベロップメント本部(※)では「2人以上で話し合って決めたことは、マネージャーに許可を取らなくても実行OK」というカルチャーがあり、まずは1つのグループ内で小さく始めました。

(※)プロダクトデベロップメント本部
カオナビサービスの企画‧開発及び運⽤‧保守を行っており、エンジニアが一番多く所属している部署

実施環境

カオナビの社内ISUCONは2024年7月26日に第1回が開催されました。
現在までに第3回まで開催されており、ほぼ毎月開催しています。

第1回と第2回はISUCON本にも取り上げられている、private-isuというリポジトリを使用しました。

先日行われた第3回はISUCONの過去問を利用し、ベンチマークもリモート環境で実行できるようになるなど回を追うごとに進化しています!

カオナビの社内ISUCONはISUCON未経験のメンバーも多く参加しており、
テックリードやエキスパートなどが相談役となり進めていく方式になっています。
相談はイベント中1回しかできないため、どこですべきかの見極めも重要です。
第2回に参加した私は何がわからないかわからない状況になり相談をうまく活用できませんでした・・。

第1回の当日の様子

カオナビの社内ISUCONはオフラインで行われ、参加者はオフィスに集まります!
午後イチで会議室に集まり、趣旨、ルール説明から始まりました。
これから戦いが始まるとは思えないような和やかな雰囲気です。

和やかな雰囲気で開会式

開始されたら、それぞれオフィスの自席で課題に取り組みます。

各自の席で課題に取り組みます

このあたりの席は置かれているディスプレイのサイズが大きく、エンジニアが集まります。
普段はリモートワークでエンジニアはほぼいないので、ガラガラです。

スコアを聞き回る運営メンバーと相談役

運営が1時間ごとにスコアを聞き回り、途中経過をslackに貼り出してみんなを盛り上げる工夫などもしており、お祭りのようでした。

slackでの中間報告
参加者ごとのスコア推移

最後はみんなで集まり結果発表後、クロージングです。

結果発表!優勝は運営メンバーでもあるYさん!

結果発表を受け、各々で振り返りも行いました。
全員真剣に取り組み、今回足りなかったことがわかり次回への課題もはっきりしたようです。

もくもくを振り返りを行います

クロージング後は、みんなでお寿司やカツサンドを食べながら懇親会です。
美味しいご飯を食べながら、自分たちが試した方法などを話しました。

お寿司を食べながら懇親会
豪華なまい泉オードブル
第1回の参加者と運営メンバー

今後のカオナビ社内ISUCON

第2回、第3回とどんどん新しい参加者が増え、通算15人の参加者になりました。
第4回からは、発端となった若手育成にも力をいれていく予定です。
今まで課題の挑戦者であった参加者が講師になるなど、参加者たちのスキルアップに繋がる仕組みにも挑戦していきます。

そして、この社内ISUCONの取り組みがもたらした素晴らしい成果の一つに、ISUCON本戦に挑戦するメンバーの誕生があります。
このメンバーは第1回から熱心に参加し、第2回、第3回と経験を重ねるごとに著しい成長を遂げました。
社内での練習と切磋琢磨を通じて技術力と自信を培うことができたのだと思います。

短期間で大きく成長できる環境を提供してくれた運営メンバーに感謝しています。
今後も、この取り組みが社内でさらに広がっていくよう、私も協力していきたいと考えています。

おわりに

カオナビの社内ISUCONは、エンジニア育成の新たな取り組みとして始まり、回を重ねるごとに進化を続けています。
技術力の向上だけでなく、問題解決能力の育成にも貢献しており、参加者たちの成長を促進しています。
今後も、この取り組みを通じて、カオナビのエンジニア文化がさらに発展していくことが期待されます。
社内ISUCONは、今後も継続的に実施し、発展させていきたいと思っています。


「ISUCON」は、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。
https://isucon.net

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