その人から飛び出した“認知症”
今回は認知症について(後編)をまとめてみたいと思います。
前編をお読みになっていなくても大丈夫ですので、ご安心くださいませ😅💦
#まとまるかどうかはあなた次第です
前編では、主に認知症と診断を受けられたご本人の視点から、そのご家族にむけて書かせていただきました。
#あれ3行でまとめられてもーた💦
お読みいただいた方から、沢山のご意見を頂戴し、本当に感謝致しております。好きです。
今回は、認知症のことで実際にお困りの方や、その対応でお悩みの、あなたにむけて書かせて頂きます。
あくまでも、私が実際に関わらせて頂くなかで、認知症のご本人や、そのご家族から学ばせて頂いた実話から、認知症をこのように捉え、考えてみたらどうでしょうか❓という問いであり、ご提案でもあります。
どなたかの考えるヒントになれたら嬉しいです😌✨それでは、勇気を出していきましょう❗️
let'sケアー✊✨
1、認知症とは“ある状態"のことです
前編でもお伝えしましたが、認知症とは病名ではなくて、日常生活に支障をきたしている状態を指します。
つまり、『お困りの状態』ということです。
あれ…❓
ちなみに、皆さまは困った時どうされてますか❓もちろん、人それぞれですし、困りごとによっても変わると思いますが、大体以下のような打ち手を考えられると思います。
①困りごとが起きてる原因に、直接アプローチして解決を図る。
#アクティブー😆✨
②過ぎ去るまで耐えて待つ。
#ネガティブー😴💦
③誰かに話を聴いてもらう。
#ナラティブー ☺️💓
④歌い続ける。
#ビビデバビデブー🥳♫
⑤ひたすらチョコを食べ続ける。
#魔神ブウー😋🍫
もちろん、これら以外にもたくさんあるかと思いますが、いずれにしても、自分の中にしかその答えはありません、決めるのは自分のはずです。
しかし、認知症の方の『困りごと』だけは、なぜ『症状』として捉えられ、自分以外の誰かに仕分けされてしまうのでしょうか❓
2、何でも背負わされる“認知症”
いつの間にか、『ご本人の困った状態』だったはずの『認知症』は、ご本人から勝手に切り離されてしまいます。
「認知症だから仕方ない…。」 「どうやって落ち着かせよう…。」 「何とかして治めてあげないと…。」
挙げ句の果てには、家族関係悪化の要因に勝手にノミネートされてしまったり、生産性や効率性を追い求める現代社会からは敵とみなされ、予防や治療の対象になってしまう始末です。
「いやちょっと待って❗️そもそも私の困りごとなのだから、私に聞いて欲しい。どーしたのか尋ねてもらいたい。だって、記憶が不確かになったり、時間や場所、人の見当がつきにくくなっているだけで、私は私のままなのだから。」
このような心の叫び(SOS)を、うまく言葉にして伝えることが出来ないから、その人ができる伝え方で精一杯発信されているお姿が、時には大声や暴言に聞こえたり、暴力に映るかもしれません。
#ここが周りの人の『困りごと』になりやすい
しかし、それはご本人の『心の叫び』です。自分の困りごとを分かってもらえない歯痒さ、どうしたらいいのか分からない悔しさ、そして、どうすることもできない虚しさ…。
これら、命懸けのSOSでさえ、『BPSD(認知症の行動心理症状)』と呼ばれてしまい、新たな『症状』として捉えられてしまうのです。
3、“認知症”のゆくえ
最近、アメリカで認知症の新薬が承認され、日本国内においても、様々な期待の声が聞こえてくるようになりました。
しかし、改めて考えて頂きたいことは、そもそも加齢による、脳の老化が原因で生じている『困りごと』を、薬で治すことなんてできるのでしょうか❓
#決して薬の開発を否定しているわけではありませんし、むちゃくちゃ期待しています
そもそも本当に治さなければいけないのでしょうか❓だって、認知症の方に限らず、みんな困ったり悩んだり、分からないことが起きたら、互いに助け合って解決してきませんでしたか❓
このように、ご本人の困りごとから切り離されてしまった認知症は、いつまでも予防や治療の対象であり続け、邪魔者扱いされた挙句、そのうち自分(あなた)のところへやってくる日がきます。
その時、あなたはどうしますか❓
また、どうしてもらいたいですか❓
4、まとめ
認知症の原因の一つが、加齢であることにはほぼ間違いありません。
だとしたら、誰もがそのうちに迎える未来だと考えておいた方が良い。
今、身近な所で認知症で悩み、苦しんでおられる方は、数年後の自分なのかもしれないのですから。
#つまり先に体験されている先生です
どうか、認知症の方がお困りである場合には、まずご本人の話を聴いて差し上げてください。
ご本人なりの伝え方で、答えようとしてくれますし、何より、あなたがご本人の事を理解しようとしてくれている事が相手に伝わり、それだけで少しだけ心穏やかになられると思います😌
#「動き出しは本人から」
そして、その時、きっとあなたは体感するはずです。向き合うべき相手は、常に目の前にいらっしゃるご本人であり、自分自身の気持ちであるということに。
そこには専門的な知識も、技術も、ましてやお薬でさえも、いつも必要なのではありません。
だって、認知症にアプローチするのではなく、自分が良く知っているご本人にアプローチするのだから。
最後にお願いです。
決してあなた1人で考え、抱え込まないで下さい。例え、今はそれでいいかもしれないと思うかもしれません。
しかし、主治医の先生、ケアマネージャーさん、介護の専門職、ご近所さん、民生委員さん、区長さん、そしてあなたの大切なご家族やご友人と、可能な限りシェアしておく事をお勧め致します。
もちろん、あなたのためでもありますが、ご本人のためでもあります。
認知症のご本人が認識できる範囲(受け入れられる人や状況)は少しずつ限られてきます。
そうなってからご本人に理解してもらおうとするよりは、いろんな場所や、人の存在を認識してもらっておくことで、いざ介護が必要になった時の選択肢が確実に増えるからです。
「こんなこと恥ずかしくてとても言えない。」
「身内のプライベートの悩みなんて、誰にも分かってもらえるはずがない。」
もちろん、その気持ちも分かります。
しかし、時代は「2025年問題」へまっしぐら。
もはや認知症はポピュラーなものになりました。
そして、2040年まで我が国、日本は高齢者人口が増え続けることになっていますので、近い将来、みんなの身近な所へ確実にやってくるのです。
つまり、今のうちに可能な限り認知症でお困りの方やご家族が、そのことを周りにシェアしておくということは、あなたの大事なご家族、ご友人、そしてあなた自身、またはお子さま、お孫さまといった、次の世代にとって、むちゃくちゃ大切なメッセージになるのですから。
次回は、『認知症ケア』について、具体的な事例を挙げながら、実際の関わり方を深掘りしていきたいと思います😌
それではご一緒に…。
let'sケアー✊✨
ありがとうございました🙇♂️💦
最後までお読みいただき、ありがんちょー。あなたのお時間を頂き感謝しております。私もあなたを応援させて下さいませ🙇♂️💦吾唯足知でございますので、お読みいただけただけで幸せです❤️