大変⁉️じゃなかった認知症ケア
お久しぶりです。
これまで、認知症と診断を受けられたご本人と、そのご家族に向けて、『ご本人の視点』から
考えることの大切さをお伝えしてきました。
#たった2行でまとめるな
今回は、実際に認知症ケアの現場に携わらせて頂いている立場から、今まさに施設やご家庭で介護をされているあなたに向けて、その学びを共有させて頂きます🙇♂️💦
#リアルなやつだよ🥺
#内緒だよ🤫
それではさっそく行ってみましょう👉 『let'sケアー✊』
1.認知症ケアって❓
そもそも、『認知症ケア』って何よという話ですが、私たちはこの care( ケア)を『介護』や
『看護』とそのまま置き換えてしまいがちです。
ところが、本来の意味はそれだけではないのです。
つまり、『介護』=『ケア』と置き換えることができますが、『ケア』=『介護』だけではなく、『世話』や『配慮、関心、気遣い』といった人間関係の有り様を含んでいる概念なのです。
ところが、日本では介護(ケア)を、栄養摂取や排尿・排便、清潔保持といった生理的に必須の機能を充足することのみで捉えがちです。
本来は、これらに加えて…
その人固有の生活習慣・リズム・志向を尊重し、心理的状況や社会的関係等に配慮すること。
さらには…
暖かい人間関係があることで、生きることに対する意欲・価値観が高まることといった、本来は『その人の尊厳を大切にする』ことが含まれているものが、『ケア』なのです。
#つまり誰にでも何でもできるものではない
2.認知症ケアが『大変』という誤解
では、なぜ『認知症ケア』は『大変である』と思われがちなのでしょうか❓
良く起きている代表的な『事故』を
2例だけご紹介いたします✌️
#ピースすな
①『認知症だから分からない』
認知症高齢者の意思や希望、感情は分かりにくいし、伝えてくれないという『思い込み』がこの
事故を起こしてしまっています。
そもそも、私たちは相手(認知症ではない)が意思や希望、感情をありのまま伝えてくれたとして、その相手とうまくお付き合いできていないことだってありますよね❓
#認知症関係ないですよね
#言葉にしてくれるかどうかも関係ないですよね
つまり、認知症高齢者の言葉や行動の原因を
『認知症だから仕方ない』で終わらせてしまっているのです。
比べる事ではありませんが、ついでにお伝えすると…
認知症の方は、人として、より直感的にそして、感覚的に表現して下さるため、むしろめちゃくちゃ分かりやすいですよ。
#オモテウラを感じない
②『介護をしてあげている』
残念ながら、このように思っておられるのは
介護者だけなのかもしれません。
冒頭でお伝えした通り、介護(ケア)には、
『人間関係』が必須であり、双方向の関係で成り立っています。
#良くも悪くも
どちらかの一方的な想いや感情だけで、相手の時間や生活をコントロールしようとすればするほど、反発し合う関係になってしまいます。
#だって双方向の関係性ですから
#私やあなただってそうですよね
3.『知識』がないから『大変』という誤解
では、認知症に対する、『正しい知識』さえあれば、良いケアが実践できるのかといえば、決してそうではありません。
たしかに知識や経験、それらに基づく資格は全くないよりは、備わっていた方が良いかもしれません。しかし、それよりも何よりも、
『その人の事を、これまでと同じように、大切に想い、尊重して、受け止めて差し上げる。』こと。
#ここでいきなり発動‼︎
がんちょー'sアイ☝️
『認知症を正しく理解』する前に、『その人を理解』できているか。人にはそれぞれ、自分が主人公として生きてきた歴史があり、大切にしてきた価値観があるのです。
仲が良いとか、悪いとか、都合が良いとか、悪いとかではなくて、その人らしさや心地よさを分かって、お付き合いしてくれているかどうか。 ここだと思います。
4.私がやらなきゃ『大変』という誤解
長年連れ添った夫婦関係、もしくは、親を大切に思う娘さま、息子さまの気持ちは、とても愛おしく、尊いことだと理解できます。
だからといって、
『自分が最期までお世話をしなければ…』
『私じゃないといけないから…』
は、結果的にどちらかに限界がきてしまいます。もっとハッキリ言ってしまうと、
大切なのはソコではないのです。
先ほどお伝えした通り、その人の『人生の物語』のなかで、身近に生きてきた存在の1人として、あなたには価値があり、役割があるのです。
5.『ケア』の分担をしませんか❓
たとえ良好な関係であろうと、なかろうと、近くにいようがいまいが、家族としての存在は、
他に代わりが効きません。
一方で介護のプロには、あなたにない知識や
経験、根拠となる資格を保有しています。
その介護のプロがしっかりと、『ケア』ができるように、あなたの知っていること、大切に思う気持ちを伝えてあげて欲しいのです。
#最初は他人に任せる不安もあるでしょう
#ご本人のためにもお願いするつもりで
ご本人からしても、大切なパートナーや子どもの時間や神経を削ってまで、自分の世話をして欲しいと願うでしょうか❓
『家族がみんな元気でやっている。これが1番幸せです。』このように、自慢の夫、妻、息子、娘、孫の話を誇らしげに語って下さる表情は、とっても素敵なものです😌✨
#こんな声をたくさん聴いてきましたから
家族の役割は、その替えが効かない、家族としての繋がりであり、ご本人の人生を語ってあげることではないでしょうか。
一緒に暮らしていても、離れていても、家族としてあなたにしか出来ないことは、他にたくさんあるのです。
6.まとめ
前編をまとめます。 #いきなり前後編に分けるスタイルすな
『認知症』と診断を受けても、ご本人が突然別人になるわけではありません。むしろ、変わってしまうのは周りの家族や環境です。
そして、『認知症が進行した』から
『介護が大変なる』のではありません。
そのことによるご自身のなかでの認識とのズレや、能力とのズレが生じた時の、周りの反応や
あなたの言葉、態度がこれまでと違うことで、不安を増幅させる事も、軽減させ、安心させる事も出来てしまうのです。
長々と前編をお読みいただきありがとうございました🙇♂️💦
後編は、さらに具体事例を交えながら深掘っていきたいと思います。
それではご一緒に…
『let'sケアー✊』
やってくれた皆さん、感謝です。
できなかった皆さん、あたり前です。
最後までお読みいただき、ありがんちょー。あなたのお時間を頂き感謝しております。私もあなたを応援させて下さいませ🙇♂️💦吾唯足知でございますので、お読みいただけただけで幸せです❤️