見出し画像

私の履歴書 介護のお仕事編③-9

フランチャイズ系泊まりのあるデイサービス

「あんた、なんなの?どこの大先生?」

管理者ではあるが…
他の職員と同じ仕事をしながら
他にも雑務がある中日々が過ぎていく

前の施設と変わらず…

困難事例を断らない

がモットーなので…入居施設に入れない
方々がレギュラーでずっとそこに居る。

通う利用者さんも居るは居るが…
ずっとお泊まりしている利用者さんの中に
「ボス」的な存在の女性がいらっしゃった…

「はじめまして、今日からここで働く事になりましたかぉりんです。」
挨拶をしたものの…

「……………。」無言…
どうやら新しい物は受け入れ辛いのかと…
そう思っていた。

他の利用者さんにも挨拶をすませ

朝の体操や脳トレーニングなど
やってみようかなと…声をかけたとたんに

「あんた!なんなの?そんな偉そうにして、どこの大先生?!あたしゃやらないよ!」

「ボス」が急に立ち上がり怒鳴り出したのだ

驚いて固まっていると…Qさんが慌てて飛んで来る

「あぁ~!「ボス」さん!ごめんなさいねぇ~!あの人な~んにも知らなくて~、いいのよ何にもしなくても。ささ、どうぞお座りになって。」

そう「ボス」に声をかけて、私に向かって来た。

「だから言ったじゃない、「ボス」さんはね、皆で何かやる事が嫌いなのよ、あの人怒らせると暴れるからね、気を付けてよ。」
と、お得意の耳元でそう囁かれたのだった。

(聞いてない…)そう思った…
実際に「何か注意点はありますか?」と
前もって聞いていたのに…
「特にありません。」と言われていた…

(ここもガチンコかよ)
個人ファイルを見ながら…習得するしかないな。

そうして、仕事を覚えろ…というこの体制…

Qさんは、ぬり絵を出してきて
「さぁ、今日は何をぬりましょうかねぇ」
私に振り向きながら、いつもの「仕事」をする。

コミュニケーション不足…
自分が仕事が出来る事のマウント…

他の職員はそうではなかったので
コミュニケーションを取りながら
わたしの「仕事」をして行く事にした。

ここで、Qさんに出会えて良かった事は
反面教師になってくれた事
感謝すらしている。

夜勤は相変わらずだし…
利用者さんも重度の認知症の方々…
なにかにつけてマウント取ってくるスタッフ

まだまだ地獄は続くのです。

介護のお仕事編③-10に続く

☆最後までお読みくださり感謝します(^∇^)
もう11年程前の事ですが…思い出した部分を
ここで吐き出しております。今後とも宜しくおねがい申し上げます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?