家族のために… プロローグ
悲劇が始まった。
父が勝手に会社を辞めて配管設備業いわゆる「水道屋」に転職してしまった日から母は毎日機嫌が悪い👎といっても私が生まれた時には水道屋だったので日々ご機嫌ななめだっただろう。
当時のドタバタを想像すると震え上がる😖
母は結婚後、父の両親と同居していた。義母である祖母とは当然仲が悪く、いつも口喧嘩が絶えなかったらしい。兄が生まれた後、間もなく祖母が亡くなった。
こちらも私が誕生する前の事なので当然知る由もないが、突然の事だったらしい。
私が誕生後も母は祖父との喧嘩が絶えなかった。
祖父は酒、博打、遊ぶ事が好きで近くの競輪場へよく通っていた。元気な頃の祖父の思い出は、耳に赤鉛筆、マイルドセブンのタバコ(今はメビウスらしい)を加えて、競輪新聞を真剣に見つめる姿だ。声をかけたら怒られるから兄と共に近づかないというのが暗黙の了解だった。
また酒癖が悪い。
母もお酒が好きでよく晩酌を酌み交わしていたが、酔いが回ると、競輪で負けた腹いせと、父の勝手な転職騒動で二人は鬱憤晴らしで大喧嘩が始まる。
母が後に話してくれたが、一番ひどい喧嘩は、一升瓶を投げ合ったというから、今にすれば警察沙汰になってもおかしくないくらいの事件がしょっちゅう起きていたのだ😖
つづく