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【創作小説】まわれ!今川やきくん!(マンガ風)フランスの巻⑹



「よっしゃ! ほいじゃーーーーっ!!」

「ぺぇーーーーえ!」



「今川やきくん! お願いね!」


「はいっ!!」



今川やきくんが位置についた!

位置についてよぉーい…。



さっ!さっ!さっ…びしっ!!

「せんせーっい(宣誓)!! われわれはぁーっ!
素晴らしぃ〜い!ウェディングケーキを作る精神に〜っ、のっとりっ!
つぶあん!!しかも十勝産…のぉ〜っ 名にかけ、
せいせいどーどーとぉ〜っ!!
転がることを〜ぉ!!
ちかいますっっ!!」



ぁぁ…だから今川やきくん…。
 今、一人甲子園野球の宣誓をしてる場合じゃないんだ…。

とっとと 行きなさい!





「番号8ばん!‥の代わり!全力で行きまぁ〜す!」

「ぺーー!」



ころころ ころころ ぐるんぐるん! 
ころころ ころころ  ぐるんぐるん!


よし! それ! 台にジャーーーーーンプ!!


ピタッ!!!


今川やきくん
は、はまったぁぁーーーーーーっ!!



「さぁ!あとはラスボス!!フィニッシュしてくれーー!」


「やったわ!!ナイス今川やきくん!
ええ!じゃラスト、私に まかせなさい! 

…ラスト番号300ばん! 行くわよー! それーっ!」



ヒューーーーーーーーーーーッ!


ピタッ!

「やったわ〜っ!完成よ!!」



「うっわぁーい!ラスボスやったねー!!
ブラボー! ワンダホー! ビューティホー!
ヤッホー! ヤンボー! マーボー!天気予ホー!」

「ぺぺぺペーー!」



みんなが よろこびマックス!
この際 表現は 伝われば 何でも許すことにしようじゃないか…。な?


ドンドン! パフパフ! ドンドンドン!




**********


丘の上の ちいさな家の 結婚式。 
みんなが笑顔の ステキな結婚式。


式が終わり、人間たちは 二次会へ。

広い庭には まだクロカンブッシュが残されたままになっていた。



「今川やきくん、メルシーボク!ありがとう!
あなたのおかげで ステキなクロカンブッシュになったわ!」


「オレは 勝負しようと思って来たけど、そんなことより みんなのお役に立って みんなが笑顔になったことが うれしかったぜ!」

「ペー!」


「そう…。それは本当によかったわ!
それ…で…と。
これから私たちは 二次会が終わった人間たちに それぞれお持ち帰りされるんだけど、今川やきくん、あなたは これから どうするの?」


「う〜ん…。そうだな…」


オレは 素晴らしいクロカンブッシュにすっかり魅了されちまったんだが…。

んーーーー。 
そのクロカンブッシュに似たジェンガを思い出して、ジェンガをしたくなってきちまったんだよなーーっ! カーーーーッ!




え?そこ?そこなの? 今川やきくん…。
そこに 思考を持ってくの?




ジェンガって…確かイギリスで生まれたゲームだったよな?



「うん!よし! 決めた!オレはイギリスへ行く!!」


「イギリス…」


「ウィー! 行くぜ!東北!…あ!間違えてた。
行くぜ!イギリス!」

「ぺペーーーーー!」


「そう…。そうなのね。
あなたに会えて 私たちとても楽しかったわ。
今川やきくん!  ありがとう! 元気でね!」


「おぅ! オレも! ありがとう!」

「ぺーーーー!」



「じゃあ!」


「うん!じゃあ!」





ん?え?そうなの?今川やきくん。
イギリスへ…本当に ジェンガしに行くの…?





フランスの巻 完
そして イギリスへ

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