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1月8日
皆さんには大事にしている言葉はありますか?
友情?
努力?
勝利?
人それぞれ色々あると思う。
僕は「ぷりけつ」だ。
「なんだよぷりけつってきもいな」
「こいつ何言ってんのキモっ」
「俺はカナカタのプリケツ派だなぁ」
などいろんな意見があると思う。
だけど僕は誰になんと言われようと1番大事な言葉は「ぷりけつ」だ。
なぜこんなにも「ぷりけつ」に固執するのか、今日はその理由について話そうと思う。
話は10年前に遡る。
当時11歳の僕は、学校に友達がおらず昼休みはいつも図書室で過ごしていた。
友達は本だけで十分だ。
僕はそう思っていた。
いや、そう思うようにしていたのだろう。
その日もいつものように図書室で本を読んでいた。
いつもは2打席目のイチロー並の集中力で本を読んでいるのだが、その時だけは誰かに見られているような気がしてかいけつゾロリから目を離した。
視線を感じる先に目をやると、そこには掃除をしているおばちゃんのおしりがあった。
おばあちゃんは見た感じ50代前後ぐらい、いつも休憩時間に食べている饅頭のせいか体もだらしない。
しかしおしりだけはぷりけつだった。
その日から僕は図書室に行っては、そのぷりけつ眺めた。
ゾロリがかいけつしない日も珍しくはなかった。
そんな生活が3ヶ月程続き、心の成長もあってか本がデルトラクエストに変わったぐらいの時に事件は起きた。
その日も本を読むフリをして、おばちゃんのぷりけつを眺めていた。
すると
「た…す…け…て…」
どこかから助けを求める声が聞こえる。
「た、す、け、て」
その声は次第に大きくなってきた。
「た!す!け!て!」
薄々気づいてはいたが、声の正体はおばちゃんのぷりけつだった。
「やっと気づいた。」
僕はぷりけつから目を離す。
「何、聞こえてないフリしてるのっ!聞こえ
てるの知ってるんだからねっ!」
僕は戸惑いながらぷりけつの方を見て小声で尋ねた。
「なんでおしりが喋ってんだよ」
「そんな細かいことはどうでもいいから、私を助けてほしいの!」
「どうでも良くないよ、意味が分かんないよ、どう言うことだよ!」
「あーもう、めんどくさいな!こういうことだよ!」
ぷぅ〜
「あらごめんなさい」
「何してんだよ!くっさ!」
「へへーん、君がいけないんだよ、私の言うこと聞いてくれないから」
「あーもう分かったよ!聞くよ!なに!?」
「私の名前はプリ・ケツ。このおばちゃんの守護尻なんだけど…」
「守護尻って何!!!?」
「守護霊的なノリよ」
「それで、最近おばちゃんの不摂生がすごくて唯一のアイデンティティである、ぷりけつの私がだるけつになってしまいそうなの!」
「それは大変だ!!!!」
「だから、君にはおばちゃんと尻トレをしてほしいの!」
「分かったよ!」
僕は唯一の友達であるぷりけつを守るために、二つ返事でプリ・ケツの頼みを受け入れた。
ほーたーるのぉーひかぁーり…
おっともう5時か、この話はまた今度にしよう。
今日は特に何もありませんでした。
これが僕の1月8日である。