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我が子がスポーツでの事故を経験した話⑤

日曜日の夕方は 道が混んでいて
途中 息子が乗った救急車に抜かされました

どうか 大事には至りませんように

到着してまず
受付の後 看護士さんから話があると個室に案内されました
まだ会えませんでしたが 
息子さんは変わらず大丈夫ですよ 
と教えてもらい ほっとしました
看護士さんからは 頭を打った時の状況などを詳しく聞かれた後 
先生からの説明でした

さきほどの病院で撮ったCT画像を見ながら
これから出血がどのようになるのか
血が止まるのか 出血が続くのか それにより状況はだいぶ変わるとのこと
頭を打ったのは 10時20分ごろ 
CTを撮ったのは 15時ごろ
その時 17時
3時間経って 出血がどのようになっているのかを18時過ぎに撮りましょう となりました

そして 
「クラブチームは辞めてもらわないといけません」
と言われました

一度衝撃を受けて こうなった方は
次に同じ状況になったときのリスクがとても大きい
学校の部活程度なら 復帰できるが
激しい動きをするクラブチームは残念ながら 
諦めていただくしかありません と

それを聞いて
涙が止まりませんでした

あんなにサッカー中心の毎日
サッカーで進学をし プロにはなれなくても
サッカーを楽しむ人生を歩むために一生懸命だった日々
それを聞いて 息子はどうなるのか
生きる意味を失うのではないか

先生に号泣しながら そのことを話しました
医師の立場からは そうお伝えすることしかできないと・・・

次に案内された部屋で
手術の場合の話や 輸血 リスク などいろいろと説明され
たくさんの書類に署名しましたが
正直 嗚咽をあげながらだったので
わかっているような わかっていないような 
そんな状況で名前を繰り返し書きました
今思えば 号泣している人に話をするのは
大変だったろうな・・・

ようやく息子に会える となった時には
私が泣いていてはいけない
と悲しみをぐっとこらえて
なんでもない顔をして 面会に行きました
こんなにマスクがあって良かったと思ったことはないかもしれません

救急搬送の部屋で じっと横になっている息子と対面したとき
息子も涙を浮かべてました
もちろん サッカーのことは全く知らされてませんが
びっくりしたのか
なんでこんなことになったのか
不安なのか
自分でもよくわからないけれど 涙が勝手に出る と言ってました

大丈夫 とにかく安静にしていることが一番大事な時
頑張って!

その後 CTを撮りに行く時間になり
そこで旦那さんや母 クラブチームのコーチ 
心配してくれた友人1人だけに連絡をしておきました

息子が戻ってきてから 結果が出るまでは
学校の話や友達の話 家のこと
クスっと笑えることを探して 息子が安心できるように
とにかく明るく 話すようにしました
思えば最近 忙しさで なかなかこんなにゆっくりと話すことはなかったなあ と








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