簪を贈る意味
簪を贈ることには『あなたを守る』という意味が込められている。
前作でもお伝えしたように、簪はスピリチュアル的なお守りであったり、護身用の武器としての役割もある存在。
簪文化が全盛期であった江戸時代では、殿方が好いた女性に簪を贈ることは、特別なことでもあった。
要は現代でいえば、愛する女性へ贈る簪はエンゲージリングのようなものでもあり、簪を贈るという行為はプロポーズでもあったのだ。
簪を贈り、守るという意思を伝えることで、添い遂げようと伝えていた。
何ともロマンチックな意味合いだ。
また、現代でも創作の中で、愛する女性に簪を三本贈ったタイミングでプロポーズをする展開も見かけた。
実は『妻』という漢字は、三本の簪を挿している姿を現しているともいわれている。
簪を三本贈り、自分の妻になってほしいとプロポーズしているのだ。
やっぱり簪はただの和的なヘアアクセの一種ではない。
実際は簪って、すごくロマンチックな意味合いを持ち、人生の大切な時に役立ったものでもある。
きっと簪には、『お守り』や『魔除け』の意味や効果が込められているから、昔からプロポーズの時にも贈られたのだろう。
とても良い意味を持つ贈り物は、好いた相手からプレゼントされると嬉しいもの。
簪は昔から日本では重要視され、大切にされてきた。
もちろんその意味合いなどは現代でも変わらないだろう。
美しくも奥深い簪は現代でも、愛する女性にプレゼントしても良いもの。
ただし本当に簪を贈りたいと思ったら、相手の女性は簪を欲しがっているか、また簪が好きかどうかのリサーチをお忘れなく。
現代ではどうしても、江戸時代よりは簪ってマイナーな存在なので、カンザシストの女性でないと、簪を贈っても喜ばれない場合もあり得る。
簪を欲しがっているとか、簪好きの女性であれば、自分の想いを伝えるのに簪を贈っても良いだろう。
その際はぜひとも、簪に込められた意味も伝えよう!
するとその簪はより、相手の女性にとって、とても特別な存在になる。
簪のロマンチックさは個人的にもより、知られてほしいことを願っているので、私は今後も簪を贈る意味を発信し続けていく。
ちなみに、櫛(くし)も江戸時代から贈り物として好まれており、『苦労を共に乗り越えて死ぬまで添い遂げよう』という、こちらもすごくロマンチックな意味合いを持っているのだ。
簪も櫛も、愛する女性に贈るのには適しているので、相手の好みに応じて、プロポーズの際には何を渡すかよく考えよう!