カナダのシェアキッチンに見るコラボによるコワーキングの多様性と「誰」に「何」を提供するかで「価値」が変わる話
それは月一回のオンラインイベントで遭遇した
まだメンバーも10人に満たないのだけど、月に一回、「Around The World in 250 Coworking Spaces」という本をネタ元にしてオンラインイベントを開催している。読書会ではなくて、読んだことを起点に語り合う会。だから、場合によってはどんどん脱線する。それが楽しいし、時にはオモシロイ企画アイデアも思いつく。
これがその本。大判で350ページもあってずっしり重い。当初、クラファンで予約受け付けてしていて、昨年(確か)ベルリンから届いた。
で、今はここから購入できる。
これは、Pauline Roussel と Dimitar Inchevの二人が2年かけて世界の47の都市の420のコワーキングを訪ねて地球を巡り、そのうちの250のコワーキングを紹介した、現時点では世界のコワーキングに関する最重要資料のひとつ。日本のコワーキングも紹介されている。
ちなみにこの二人は、Coworkiesというサイトも運営している。ここではスペースのみならず、コワーカーや他のコワーカーからの仕事案件も紹介していて、コワーキング情報サイトのあり方としては理想的だと思う。
「Around The World in 250 Coworking Spaces」では、各スペースを52のタグでカテゴライズしていて、毎回、タグをひとつ指定し、そのタグの中から参加者がひとつのコワーキングを選んで、読んで、そこに書いてあること以外にも情報をゲットしたらそれも披露して共有する、という趣向。
こう書くとなにやら意識高い系みたいに聞こえるかもしれないが、まったくそんなことなく、ただ「へ〜」とか「ほ〜」とか言ってるうちに自然に見識が深まるという、実にホンワカかつ有意義な会。
次回は、7月5日(火)18時から下記のZoomでやるので、興味ある方はぜひ参加ください。テーマは「島」です。
で、先日のタグは「FOR FOOD PROFESSIONALS」だった。つまり、「食のプロが利用するコワーキング」。
お、それなら日本にもあるな、と思った人もおられるだろう。そうそう、「シェアキッチン」というのが、ある意味、食に特化したコワーキングでもある。
ただし、コワーキングと言うからには、例の「コワーキングの5大価値」を提供しているのが原則。ただの「場所貸し」だけではコワーキングとは言わない。念のため。
ご存じない方はこちらをどうぞ。
今回、その「食のプロが利用するコワーキング」で紹介されたカナダはモントリオールのあるシェアキッチン型コワーキングが、「多様性」について再認識させてくれた。
シェアキッチンを利用するのは料理人だけではない
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