今日のアウトテイク#37「Co-workingとCoworkingは実は違うもの ほか」【メンバーシップ特典】(2023-12-25)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。
※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。
God Bless Bless all.
#今日のBGM
#今日のコトバ
#お大事に
その横尾忠則氏が(何回目かの)入院をするらしい。そのことをご自身は割と気楽にTweetされてるが、大事にしてほしい。
この人、ホント、化け物ですよね(褒めてる)。つい先日まで、東京国立博物館で「横尾忠則 寒山百得」展を開催していたが、もう結構なお歳(87歳!)なのに、この展覧会のために、1年足らずの間に、なんと、102点の新作を描いたというから、そのバイタリティたるや恐ろしい。
その作風も歳を取るごとに変わってきてるが、いつも独特の世界観が観る者を愉しませる。若い頃、神戸にもおられたから、世代はぜんぜん違うけど、勝手に親近感を持ってる。
その神戸に、横尾忠則現代美術館がある。
お、1月27日から「横尾忠則 ワーイ!★Y字路」か。「Y字路」と言えば、彼の故郷、西脇だ。ぼくもコワーキングツアーで訪れて、Y字路をいくつか見学してきた。
これは、行っとかなアカンね。
#立食パーティーは人に優しいか
足を悪くしてから、道を歩いてて、世の中にはなんと足の悪い人が多いことかと驚く。というか、自分がそういう身の上になるまで、気づいてなかっただけだけど。
そういう立場から言えば、立食パーティーは、ちょっとキツイ。いや、立つことはできる。ただ、悪いのは右足だけだから、意識してバランスを取らねばならない。これが長時間になると、ちとキビシイ。
立食って、たぶん、会場内を自由に回遊してできるだけ多くの人と歓談してね、ということだろう。その意図は判る。
席があっても、歓談したい人がいれば、自由に移動していいルールにすれば、いいんじゃないですかね?我々、コワーキングしてると、毎回、座る位置は変わることが多いし、移動は特に厭わないのだが。
#来てほしいのはリモートプレナー
ワーケーション界隈が対象としているのは、いわゆるデジタルノマドだが、デジタルノマドといってもいろんな属性がいる。その中でも本当に来てほしいのは、起業家精神旺盛なリモートプレナー(=リモートワーク+アントレプレナー)だ。リモートワークで世界各地を訪れて、その地でアイデアやパートナーを見つけて起業してしまう人。
滞在先のローカルワーカーと共創者になることで「知の再結合」が期待できる。ベネチアはそっちを選んでる。日本の地方(自治体含む)がフォーカスすべきなのは、むしろこっち。旅がメインのワーカーは消費してくれるが、一過性の効果しかないのでローカルに継続的な価値をもたらさない。
ベネチアのことはこちらを。
#Co-workingとCoworkingは実は違うもの
今日、ある委員会に出席していてコワーキングの英語表記について誤解があったのでちょっとモノ申した。そこではコワーキングを「Co-working」と書いてあった。これ、間違ってる。
知らない人も多いかもしれないが、そもそも、Co-workingとCoworkingは別の単語なので意味が違う。「え?」と思うだろうが、そう。
ハイフンのある「Co-worker」は「同じ会社に属する同僚社員」という意味。それに対してハイフンのない「Coworker」は、それぞれ個別に仕事を持つワーカーがひとつのワークスペースに集まって仕事することを意味する「Coworking」という概念に根ざす。つまり、同じ会社の社員では「ない」。
この委員会では、後者の「コワーキング」について議論されていたのだが、ハイフン付きの「Co-working」になっていたので、ご意見申し上げた次第。
そのことはここでも書いた。
ちょっと、(自分で書いたものを自分で)引用する。
ただ、もともと「co-worker」という表現のある英語圏においては、ほとんどのジャーナリズムがAP通信社のスタイルブックに準拠しており、そのAPがずっと「Co-working」という書き方をしていたため(たぶん、サテライトオフィスとかと混同していたのだろう)、長らく「Co-working」という表記がまかり通っていた。実にケシカラン。
しかし、2018年10月4日、世界中のコワーキング関係者の声が通じたのか、
APスタイルブックにようやく「Coworking」がエントリーされた。
そのことをTweetしたのがこれ。ちゃんと「not having the same employer」と書いてある。
これを(証拠を残すためだろう)、Indy HallのAlex Hillman氏がわざわざサイトにしている。
ついでながら、現在ではオックスフォードの英語辞書にも正式の英単語として登録されている。
ひとつの言葉が人の口にのぼり、他の人に伝わり、共通認識を得るまでには時間がかかる。「Coworking」も、その発生は2005年8月9日、たかだか18年だ。APがスタイルブックに登録してからも5年しか経っていない。知られていないのは仕方がない。
しかし、今から世界のしかるべきところに提出しようとしているのなら、こういう経緯を承知した上でコトに臨まないと、いかに日本が見識が低いか、バカにされると思うよ。いや、しかし。
海外のジャーナリストでも、いまだにハイフン付きを使用する記者がいることは承知しているが、ぼくに言わせればそれは単に勉強不足なだけだ。たいしたジャーナリストではないからほっとけばいい。
日本でも、「Co-working」と看板に掲げて運営しているコワーキングがあるが、そこがどこかの会社の社員だけが利用するのならいいけれど(というか、それはサテライトオフィス)、そうでなければ「Coworking」が正しい。
言い換えると、ハイフンを必要とする「会社」という前提は、コワーキングにはまったく求められていない。
こういうことを言うと、すぐ「コワーキング原理主義者ですね」とか言われるが、本当にそうなのだから原理主義もクソもない。ただ、正しく理解した者たちが集まって、世界観や価値観をお互いに尊重しながら機嫌よくカツドウできる仕組み、つまりコミュニティとしてのコワーキングを大事にしたいだけだ。
そして、そういう世界を目指してコワーキングを始めた先駆者たちの「これまでとは違う働き方を言葉で表現する」という、その志も決して無視してはいけないと思う。ぼくらはその理念を継承する者でもあるのだから。
ちなみに、その委員会で聞いたところでは、ISO(国際標準化機構)ではハイフン付きで表記しているらしい。もし、「会社の同僚」との意味を区別していないのなら、早々に修正されることを強くオススメする。
ということで、今日はこのへんで。
ホントは今日がクリスマスなのよね。
メリー・クリスマス。
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