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ウクライナのコワーキングを支援しよう!〜カフーツ伊藤のカブト虫の紐日誌#10

先日、AirbnbのBrian Chesky氏が「ウクライナのAirbnbを予約してホストに直接支援金を贈ろう」と呼びかけたところ、1週間で434,000件ブッキングされ1,500万ドルが寄付された。

実に効率のいい支援の仕方だと感心してたら、これと同じような手段でウクライナのコワーキングを支援しようというプロジェクトが動き出した。

ウクライナのUkrainian Coworking AssociationのVPであるIgor Dzhebyan氏が呼びかけている。以下は、そのFacebookの投稿。

People around the world are booking Ukrainian homes on Airbnb. $15M went to Hosts in Ukraine. We can give the same...

Posted by Igor Dzhebyan on Wednesday, March 16, 2022

で、そのコワーキングの支援の仕方がこのサイトで紹介されている。

以下、ざっくり訳すと、

  • ロシアの侵略によって罪のない人々の生活やビジネスが破壊され続ける中、ウクライナのコワーキングスペースやフレックススペースは地域コミュニティを積極的にサポートしている。たとえ包囲されてもスペースは人道的援助センターとして、また難民のための一時的なシェルターとして機能している。

  • スペースによっては25人から150人以上の難民を受け入れている。そのほとんどが子供連れの女性やお年寄り。

  • 低所得家庭の子どもや孤児に対する通常のケアに加え、現在は破壊され爆撃を受けた都市から西ウクライナやヨーロッパの安全なシェルターへの子どもの輸送を支援している。また、食料、薬、衛生用品など、必要なものをすべて買っている。

  • コワーキングの入居者であるスタートアップ企業もボランティアに参加している。スペースを利用しないでも料金を支払って支援している。

  • 警報発令中、快適な防空壕としてスペースに滞在できる。暖房、電気、温水供給、Wi-Fiを提供している。

  • レストランの厨房が空いていたので、病院やお腹を空かせている人たちのために温かいお弁当を作り始めた。今では、毎日100〜150食のお弁当を作って届けている。

  • 難民や移民のために衣類を集めて仕分けして送ったり、戦争の犠牲となったすべての人のために募金をしたりしている。

等々。

こうした状況にあって、人々を助けコミュニティを維持しようと奮闘しているウクライナのコワーキングを支援するためにIgor Dzhebyan氏たちは、オンライン支払いを受け入れることができるコワーキングスペースとフレックススペースのリストを作成している。

このリストから部屋やデスクを予約したり、メンバーシップをオンラインで購入することで、ウクライナのコワーキングコミュニティを直接サポートできる。

その支援を求めているコワーキングのリストは、上記のサイトの中ほどにアップされている。その中から支援したいスペースを選択すると、「Link to buy/support」というリンクが表示されるので、そこからPaypalやクレジットカード、デビットカードで寄付したりデスクを予約したりできる。

なお、リストの一番上の左端にあるCoworking IDEAは、European Coworking Assemblyとともにこのプロジェクトをコーディネートしている組織なので、ここを通じて寄付してもOKらしい。(※追記 と思ったらなぜか「この受取人への寄付は、この国ではサポートされていません」と表示された)

このリストは順次アップデートされるらしい。

ちなみに、Ukraine Coworking AssociationのAnastasiia Kachan さんは、先日、YouTubeでウクライナへの支援を呼びかけていた。

戦時下のコワーキングがどんなものか、どういう役割を担うのか、いま日本にいて平和に暮らしている者にはにわかに想像できない。

けれども、いつも引き合いに出す「コワーキング曼荼羅」のテーマの中に、もしかしたら「シェルター」という項目が付け加えられる日が来ないとも限らない。

いや、そうではない。そうならないよう知恵を寄せ合ってあらゆる危機を回避し、次世代に未来を継いでいくのが我々の責任だ。

できる人はウクライナのコワーキングを支援しよう。それが、コワーキングの5大価値にある「サステナビリティ」を実現し、引いては世界のコワーキングを支援することにつながるはずだ。

※追記
一部、各リストから直接デスクを予約して送金するためには、先にメンバーシップを取得するプロセスを取るが、そこでなぜか「+」からはじまる数字で電話番号を入力してもエラーが出る。
なので、ぼくは単に「サービス料金」をクレジットカードで直接入力して支払いできるスペース(Cooffice)を選択した。

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(Cover Photo by Clay Banks on Unsplash


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