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シェア型書店と間借りコワーキングに通底するもの:今日のアウトテイク#439(2025-01-30)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・よかったらコメントください
・よかったらシェアしてください
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます

■このnoteを1ヶ月単位でまとめたKindle本のVol.1、発売中です。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"我々はダメージとともに成熟するのであって、年月とともに成熟するのではない。"
(マテウス・ウィリアムズ)

“We mature with the damage, not with the years.” –Mateus Williams Photo by Francis Meadow Sutcliffe

Posted by Memphis Muse on Saturday, January 25, 2025

#次回の「トーキング・コワーキング」は31日(金)19時からです(告知)

各地のコワーキング運営者さんにお話を聞く「トーキング・コワーキング」。そのVOL.6は、1月31日(金)19時からです。

ゲストは、広島県尾道市の「コワーキング&コミュニティハブbench!」を運営されている後藤 峻さんです。

尾道で8年以上、コワーキングマネージャーを務めてこられた後藤さんは、12月に満を持して自らのコワーキングを開業。これまでの経験で得たこととこれからの展望を根掘り葉掘り伺います。

なお、今回から、配信ツールをStreamYardに変えて、YouTubeに直接連携してYouTubeライブ配信で行います。果たして、うまくいくのでせうか。

参加無料。
参加申込は、上記のPeatixのページでどうぞ。
ぜひ、ご参加ください。

#メンバーシップ 「Beyond the Coworking」のお知らせ(告知)

noteメンバーシップを再開しました。

Beyond the Coworking 〜移働の時代〜|カフーツ伊藤

メンバーシップという名前ですが、基本的には有料noteを割安で読むためのサイトです。

初月度無料です。

#シェア型書店と間借りコワーキングに通底するもの

昨日は、東京は松陰神社前の「100人の本屋さん」におじゃまして来た。

かねがね、カフーツでのシェア型書店運営についてあれこれと書いたりしゃべったりしてきたが、実際にシェア型書店を訪ねたことは実はまだなかった(なかったんかい!)。

で、こちらの吉澤さんとは以前からつながっていただいていたので、その実際のところをご教授いただきに伺った次第。

「本とコワーキング」というテーマをカフーツが掲げたのは2年も前だ。

その半年後、「やりたいこと宣言」で、本とコワーキングの合体を目指すと宣言した。

ここでは、以下の5つの「やりたいこと」を話した。

・出版(マガジン、単行本の企画制作と発行)
・編集(受託業務)
・書店(新刊+古書)
・図書館(地域住民の持ち寄りによるコミュニティ図書館)
・ZINE工房(ZINEを制作する人をサポートする施設)

詳細は別の機会に譲るが、できつつあること、全然手つかずのこと、それと「これは違うな」と思ったことがある。

とか、ユルユルとやってるうちに、毎日この「今日のアウトテイク」を書き続けるようになり、本とコワーキングのあいだを行きつ戻りつしつつ、出版業界の現状や軽出版や文フリの情報を取り込みながら、シェア型書店の妄想を逞しくしてきた。

本当は昨年中に、棚ごとに書店主さん(つまり棚主)を募集して、合同的に書店をやることを目論んでいたのだが果たせず、しかし、今年はやるで、と気合を入れるためもあっての訪問だった。

「100人の本屋さん」は踏切から見えているファミマの2階で、「駅から50歩」という触れ込みは本当だった。階段を上がってすぐにこのドアが。

右が代表の吉澤さん。突っ込まれる前に言っておくが我々は兄弟ではない。

中に入るや、本棚の圧倒的な存在感にウレシクなってパシャパシャと写真を撮りまくった。

あるわあるわ、うちの本棚にもある本がたくさん。こういう設えがイメージ通り。

ひとつずつ棚を検分していくと、「おい、この本、オモシロイよ。読んでみて」と語りかけてくるような、それはつまり、その本を並べた棚主さんの趣味嗜好、もっと言えば思想哲学が誘いかける声が聞こえてくる。いや、幻聴ではない、ホンマです。

この説明にあるように、30cm四方の棚に自分の好きな、もしくはオススメの本を自由に並べる、それが「棚主」さん。

本に挟まっている付箋に販売価格が書いてあるのだが、その値段も、新刊本、中古本を問わず、棚主が自由に決めていい。ついでに、ご自分で書いた本も自由に値段をつけて売れるシステム。

棚の家賃は一月3,850円。「100人の本屋さん」は1冊売れるごとに一律100円をいただく。

詳細なルールはこちらに詳しい。(拡大してご覧あれ)

こちらに手書きの案内もある。

画期的だと思ったのは、基本的には吉澤さんがいるのだが、いないときはお客さんが勝手にQRコード決済して買っていくという、いわば性善説に基づいたルールになってること。スバラシイ。

さらに、ここにはコワーキング「100work」も併設されている。ぼくがここをお手本にしたいと思ったのは、それも理由の一つ。ここと、手前奥にもう一つ部屋があって、そこでぼくもちょっと仕事した(が、写真を撮るのを忘れてた)。

ぼくらが話してる時は、夏はスウェーデン、冬は日本の二拠点生活されている方が仕事していた。ちなみに、ここは24時間利用できる。時差があるから、海外から来ているコワーカーには好都合だ。

で、書店のそもそものことからぼくの興味の赴くまま、途中でお互いにオンラインミーティングで2度ほど中断しながら話し込むこと、実に5時間。いや〜、いろいろ脳髄を刺激されてあっという間だった。

棚主さんは近隣の40〜50代の方が多め。中には80代の女性もおられるとか。生活圏内にあるのでそうなるのだろうが、一方で案外、コワーキング利用の方とは重ならないみたい。ただし、棚主さんはコワーキング利用料金が割引になる。カフーツも書店開始したら、そうしようと思っている。

ぼくはシェア型書店を収益目的というより、コワーキングにこれまでまったく縁のなかった人とも本を介してつながりを作れるし、それがきっかけでコワーキングと書店の双方を行き来するコミュティが形成されていくといいな、と考えている。

で、実はこれが最近カフーツで定例化し始めた「間借りコワーキング」と通底する。

というか、シェア型書店も間借りコワーキングも、その場所を複数の人が共同で利用するという意味では同じことだ。

コワーキングを運営するのか、共同の書店の棚主になるのか、いずれにしてもそれはその人が自分というものを表現するということに他ならない。

「表現」は「コワーキング曼荼羅」にもあるし、そもそもシェア型書店はそのものズバリ「シェアリングエコノミー」のひとつでもある。

その人のカツドウをお手伝いするのが、カフーツの役目だと思っていて、それが「コワーキングの民主化」の実現に貢献することを期待している。

ところで、先の「5つのやりたいこと」の中に、ZINE工房(ZINEを制作する人をサポートする施設)があって、これは昨今の自分で作って自分で売るという風潮を鑑みるに、ぜひやるべきということで意見が一致した。

それはいいのだが、聞けば吉澤さんのご先祖が、ZINEには不可欠のリソグラフの開発元、理想科学さんとご縁があると聞いて思わず仰け反ってしまった。世間て広いようで狭いなぁ。

その他、吉澤さんからは本棚の作りや経営上のこともいろいろ教えていただいたが、それはここでは割愛しておく。(もし、シェア型書店やりたいという方がおられたら、こじんまりと勉強会して、そこで共有しましょうかね)

さて、うちみたいな超狭っ苦しいところで具体的にどういう設えにするのか、そろそろ誰かに相談しに行こうかと思っている。狭いなら狭いなりに工夫して、カフーツなりの世界観を表現した書店にしたい。

この件は、進捗あるごとにまた書いていきます。

吉澤さん、このたびは有難うございました。

ということで、今日はこのへんで。

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