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アイルランドの地方経済に貢献するコワーキングのネットワークがスゴイ:今日のアウトテイク#314(2024-09-27)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます


#今日のBGM

#今日のコトバ

"年寄りになることは心配しなくていい。
それより、年寄りくさい考え方をしないように気をつけろ。"
(古人の言葉)

Don't worry • • • • • • • #Netflix #jenniferlopez #alexandradaddario #AngelinaJolie #MeganFox #margotrobbie #chrisevans...

Posted by Daily Quotes on Friday, September 20, 2024

#Kindleでコワーキングコラム集Vo.1、販売中!

「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけをピックアップして、Kindle(電子書籍)でコラム集として発行するプロジェクトの第1号、ついに発行されました。

長短織り交ぜて52本を収録。文字数は68,132文字。ページ数にすると154ページ(電子書籍にしてはボリュームあります)。

よろしければ、お読みください!
お読みになったらレビューもお願いします!

#4600kmほぼ走って地上絵を描いた男

山形大学が、航空写真をAIで分析することで、南米ペルーにある「ナスカの地上絵」を新たに303個発見したとのこと。スバラシイ。

それはいいのだが、おかしい、GPSランナー志水さんが描いたアルパカがない。

それはこれ。

GPSランとは、ランニングアプリを身につけて走ることで、地図上に一筆書きのように文字や絵を描くこと。志水さんはその世界的第一人者で、うちにもちょいちょい(西宮から明石まで走って移動途中とかに)寄ってくれる。

今回、4月初旬から約2ヶ月かけて4600kmを走破(一部、安全のためクルマ)。見事に地上絵を描いてきた。もう、とんでもない人だ。

その様子がYouTubeにあがってたので貼っておく。必見です。

帰国後も各地で報告会を開催中。カフーツでもやろうと思ったのだが、日程が合わずできずじまい。

ま、そのうちやりましょう。

#デスクブレイクの時間を取ろう

アシックスが10月10日の世界メンタルヘルスデーに先立ち、サラリーマン向けの公共サービス広告を制作した。これが話題を呼んでいる。

デスクで何時間も過ごすことは、メンタルヘルスに危険を及ぼす可能性がある。

幸いなことに、わずか15分間の運動で効果を逆転させることができます。実際、アシックスのデスクブレイク実験では、毎日15分間の運動休憩がメンタルヘルスを改善し、ストレスを軽減することが示されています。

(出典:Linkedin

で、そのビデオがこれ。

一部のコワーキングでは、毎日、決まった時間に皆で体を動かしてブレイクすることを奨励している。フィジカルにもメンタルにも有効ですよね。

ぼくも以前は毎日1時間ほどウォーキングしてたけれど、足首を痛めてから億劫になり、そのうち冬になっていつの間にかやめてしまった。最近は、10分ぐらいブルブルマシーン(いわゆる振動マシーン)に乗って誤魔化している程度。

正直なところ、カフーツにいるときはずっと座りっぱなしでパソコンに向き合ってるから、姿勢も悪いし、腰や背中も痛む。そうよね、1時間毎に少しブレイクを挟まないと、マズイですね。

デスクブレイクの時間を取ろう。

Just move for your mind.

#アイルランドの地方経済に貢献するコワーキングのネットワークがスゴイ

スコットランドが地方の活性化のために、コワーキングハブの全国ネットワークを開発することを計画しているので紹介しておく。

スコットランドのルーラル・カレッジ(SRUC)とコーク大学(UCC)が共同で行う研究プロジェクトで、お手本になったのはアイルランドのConnected Hubs Network 。

Connected Hubs Networkは2021年の設立。ネットワーク内のいくつかのハブは10年以上にわたって運営され、デジタル接続、地域開発、雇用創出を強化しており、国内の367のハブがあり、5252席のデスク、588室のミーティングルームを提供し、地域経済に年間10億ユーロの貢献をしている。

え?10億ユーロって…約1598億8000万円!スゴイ。

ウェブサイトからちょっと引用する。

・私たちの使命は、ハブの可能性を最大限に活用し、ハブ活動の促進を通じてアイルランドの町や村の活性化に大きく貢献することです。

・Connected Hubs Networkは、活気に満ちた包括的な経済を育成するハブを支援することで、コミュニティに新たな息吹を吹き込むことを目的としています。

・労働者が働く場所や住む場所を自由に選択できるエコシステムを育成することで、このイニシアチブは個人生活や家族生活にプラスの影響を与え、コミュニティを活性化し、経済成長を促進し、持続可能な開発の機会を育みます。

・Connected Hubs Networkのプロジェクトチームは、インフラ、テクノロジー、ハブ・エコシステム/コミュニティ、プロモーション&マーケティングという4つの柱の下で活動を実施してきました。

・ネットワーク内のハブは、それぞれの場所や地域に特化した支援を提供する独立した施設です。ハブが提供するサービスの例としては、以下が挙げられます:

1.リモートワーカー、スタートアップ企業、スケールアップ企業、中小企業、企業向けのワークスペース。 これらのワークスペースは、個人のデスクからプライベートオフィス、会議室、会議施設まで多岐にわたります。

2.ビジネス・メンタリング、スタートアップ、アクセラレーター、スケールアップ・プログラム。 グローバルな起業家支援イベントやプログラムへのアクセス。
3.ビジネスイベント、トレーニング、カンファレンス。
4.Tech、CreaTech、AgTech、Food、Future Mobilty、Research & Development of New Products and Servicesなどの分野別サポート。

・ハブに包括的なサポートを提供し、コラボレーション、マーケティング、サービスのプロモーションを促進し、 ハブの管理・予約プラットフォームを提供しています。

と、これを見ると単なるワークスペースの検索サービスではないことが判る。それもそのはず、このプログラムは、Project Ireland 2040などの政府の関連政策に沿って実行されている。つまり、国策なのだ。あー、やっぱり。

2024年に開始予定のアイルランド初の国家ハブ戦略では、今後3年間のネットワークのロードマップが示されるらしい。ちなみに、2024年末までに400のハブに拡大することを目指している。

Connected Hubs Networkに参加するハブの78%はビジネス利用以外のコミュニティサービスも提供している。 ←ここ大事。2022年には、リモートワーカーの9.3%がアイルランド国内に移転し、そのうち63%がダブリンから地方へ移転している。当然、政府も強力にバックアップしている。

一方、スコットランドも、過疎化、地域コミュニティーのための地方サービスの維持、観光業による課題、手頃な価格の住宅の不足など、アイルランドと似たような地方の課題に多く直面している。

2024年7月現在、スコットランドには約165のコワーキングおよびコミュニティ・ハブがあり、主に知識集約型産業、サービス産業、クリエイティブ産業に対応している。

これらのハブのうち約70(42%)は地方に立地しており、特にグラスゴーとエディンバラに集中している。都市部では個人所有のハブの割合が高く、地方ではコミュニティや慈善団体が所有するハブの割合が高いとのこと。やはり、ローカルコワーキングがコミュニティ色の強いことを現している。

が、リモートワークのためのワークスペースのネットワークは存在しない。

SRUCのシニアコンサルタントの Anna Sellars氏はこう言ってる。

「アイルランドのアプローチは、地方の拠点間のつながりを強めることが、過疎化に悩む国内地域にとって非常に有益であることを示している。
全国的なネットワークがあれば、利用者、地域コミュニティ、そしてより広い経済圏にチャンスをもたらすことができる。
アイルランドから学び、同じような課題に直面しているスコットランドのコミュニティが成長・発展できるような環境を作りたい」

スコットランドがこの計画を進めることになれば、いわゆるナレッジワーカーを都市圏だけに限らず地方にも分散させることになり、彼らはローカルで生活し働く環境を得る。

しかも、人をつなぐハブとして機能するから、都市圏とローカル、ローカルとローカル、さらに海外とローカルをつなぐことも可能になる。そこで「知の再結合」が起こり、新しい価値を生み出すことでローカル経済に貢献する。

「知の再結合」についてはこちらを。

ところで、日本でもそろそろこういう取り組みがされてもいいのではないか。それも、各地でバラバラに動くのではなくて、国レベルで。

ただし、それこそ地方創生のついでにハコだけ作って終わりみたいな理念もビジョンもないやっつけ仕事ではなくて、ローカルの未来をしっかり見据えた長期的計画と体制を以って臨むべき。

でないと、本当の意味でのサステナビリティは実現できない。そしたら、日本が沈没するのもあっという間だ。

あ、そうか、日本もアイルランドをお手本にしたらどうだろうか。しかるべき研究者と政府職員と、ついでにコワーキング関係者が視察に行くことを強く提案する。

で、できれば、ぼくもそこに加わりたい。かなり貢献できると思う。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Gregory DALLEAU


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「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」では、これからのコワーキングとその周辺に…

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