今日のアウトテイク#101「「人間」らしくやりたいナ、「人間」なんだからナ ほか」【メンバーシップ特典】(2024-02-27)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。
人間って可愛いものです。
#今日のBGM
#今日のコトバ
"過去の行動の根本にある信念を変えない限り、習慣を変えることは難しい。"
(ジェームズ・クリアー)
#値上げラッシュ
レンタルサーバやらドメインやらなんやかや、続々と値上げのメールが届く今日このごろ。
「各種原価の高騰により以下のとおり料金を改定いたします」って、こっちも改定したいゾ。
ドメインの「サービス維持調整費」ってなんだ?
#副業と複業は違う
副業はまずどこかに所属している自分があり、そこの仕事がメインであって、それ以外の仕事はサブ。あくまで副次的な仕事を持つことで収入を増やすことが目的。
複業はいくつかの仕事を並行して持っていて、それらにメイン、サブの関係はなく、そのサイズに差はあれど、どれもが自分ごと。単に追加の収入を得るだけでなく、自分の能力や興味のある世界を広げることも意図する。
もっと言うと、副業は仕事がメインで複業は自分がメイン。
コワーキングは、どちらにも利用されるが、これからは複業系の人が増えると思う。自分のテーマを持ってやりたい生き方で生きていく人が。
それが楽しみ。
#アンケートという監視システム
昨日、家人のスマホの機種変更につきあった。昔のことを考えれば、ずいぶん判りやすい手続きだったけれど、最後に、担当者を評価するアンケートがあるのでできれば回答してね、と言われた。
聞けば、その回答次第で彼らの評価が左右されるらしい。しかも、「いい点数をつけてください、とは言ってはいけないことになっている」とのこと。
あとでスマホで回答してたら、「担当者にいい点数をつけてください、と言われましたか?」という設問がある。そこまでチェックするか。もちろん、「言われていない」にチェックして、総合評価は10点満点にした。
企業は「今後のサービス向上のため」と謳っているけれど、お客を使った間接的な監視体制を敷いているとも考えられる。
なんか妙な気分だったなぁ。
#国立国会図書館に宣言した
国立国会図書館の収集書誌部・逐次刊行物・特別資料課受入係(長い!)から書面が届いた。「ナニゴト?」と思って読んでみたら、「『コワーキングマガジン』の続刊があるなら納本いただきたい」とのこと。
2014年11月に発刊した『コワーキングマガジンVo.1』は、後世にも残る資料としたかったので出版直後に国立国会図書館に寄贈した。そのためにISBNも取得した。(これの継続更新料もかかるのよね)
これがそれ。8年かかって2,000部を売り切り、現在は在庫切れ。
が、その後、Vol.2が今に至るまで出ていない。この第1号を出すのに、全国各地を取材して原稿をまとめてデザインしてもらってクラファンで印刷費を支援いただいて発行したら、ホッとしたのか力尽きてしまった。
その後、ウェブ上では、コワーキング協同組合として「コワーキングプレス」を開設しているが、紙の本はご無沙汰だ。
で、Vol.1から10年経った。一周回って、そろそろ続きをやるかと思い立ち、今年、10年後の復刊を果たす予定。そしたら、また国会図書館に納本する。
そのことは、去年の6月に「やりたいこと宣言&みんなで応援する会」でプレゼンした。
ということを回答しようと思ったら、FAXで送れとある。あいにく、うちは疾うの昔にFAXは使わなくなった。ほんじゃ、紙に書いてスキャンしたのをPDFにしてメールに添付して送ればいいか、と確認しようと思って電話したら、「では、このお電話でお聞きします」と。そのほうが話が早い。
ということで、国会図書館にも宣言してしまったので、何が何でも出します。
#「人間」らしくやりたいナ、「人間」なんだからナ
食べ物のことを書くのは実は非常に難しい。ただ、「美味しい」とか「甘ったるい」とか味のことだけではなくて、見た目だとか温度感とか、あるいは匂いとかを、食感を読んでる者がまるで自分が食べてるような気分にさせる文章、これができる書き手はあまりいない。
確か、女と食い物のことを書けたら作家も一流、と言ったのは開高健だったかな。違うかな。
ぼくは長いこと、この人(東海林さだお)を読んでこなかった。新聞や週刊誌での連載でつとに知られる漫画家で作家、なのに、文章がめっぽう上手い。今頃気づいて、ずいぶん損した気分。
Wikipediaによると、御歳86歳。書いてる漫画やエッセイはどれも40年を超す連載らしい。40年!スゴイ。(以下、追記)と思ったら、『週刊文春』の「タンマ君」は昨年末時点で55年続いているんですって!100日書いたと喜んでる自分が恥ずかしい。
ユーモアとペーソスが入り交じる画風がいい。「読者との距離を縮めるためにあえて技巧を捨てたと捉え、「ミスター・ヘタウマ」と評された」んだそうだが、いやいやそれこそ、技巧だ。
それもだが、文章の力の抜き具合といい、的を得た比喩といい、眼の前で話してるような語り口といい、「そうそう、わかる」と膝を打ちたくなる表現に思わず引き込まれてしまう。上手い。実に上手い。その「上手い」を感じさせない書き方が、上手い。こういう肩の張らない書き方がベストだ。
Wikipediaに、「高島俊男も東海林の文章を「二十世紀日本の文章の天才をたった一人あげろ、と言われたらわたくしは、『太宰治』と答えるに躊躇しない者であるが、それにつぐのはあるいは東海林さだおではないか、と思っていると、激賞している」とある。それは言いすぎかも、と思ったが、いや言えてるな。
さっき書いた開高も食べ物の文章がうまい。ただし、彼のそれは重厚でだだっ広い知識のオンパレード。
これなんかはタイトルからして、それ。
東海林は、その点、サラリーマン社会を背景に使って、軽い。軽いから読める。読めて共感する。だから、また読む。このサイクルが延々と続く。それで、40年か。立派としか言えない。
で、思った。その「軽さ」こそが我々日本人の本質なんじゃないか。口ではエラそうなこと、カシコそうなこと言ってても、その実態は結構軽い。人間なんだから。
あ、そういえば、その開高が寿屋(現サントリー)のコピーライターだった頃、1961年に考案したコピーがこれ。
やっぱり、「人間」だ。
そう思うと、些細なことに悩んだり打ち沈んだり途方に暮れたりするのも大概にしておいたほうがいいな。明日、きっと、なんとかなるから。
そう思って、「人間」らしく生きていこう。
ということで、今日はこのへんで。
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