今日のアウトテイク#128「徐々に存在感を増すインディー・コワーキングが大手コワーキングの脅威になる日」ほか【メンバーシップ特典】(2024-03-25)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。

だんだん「断片」的でなくなってきてるアウトテイクを今日も。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"現在、日本各地で営業を続けているドライブインの多くは、家族で経営されている店だ。つまり、店の歴史と家族の歴史が重なっている。観光客が立ち寄る店であれ、トラック運転手が利用する店であれ、移動の途中でドライブインに立ち寄る人がほとんどだ。その場所に何十年と留まり続け、お客さんを迎え入れ続けてきた人たちの話を伺っていると、一つの時代がはっきりと浮かび上がってきたように思う。時代というのは大げさに語ることができるものではなく、ひとりひとりの人生の中に詰まっているものなのだろう。"
(橋本倫史『ドライブイン探訪』)

#パンのある暮らし 、じゃなかったコワーキング

最近、カフーツでは「食」にかかわるカツドウが続いている。
今日は、パン。
最近、導入したバルミューダのトースターで焼いてみたら、噂に違わず、めちゃ美味しい。

このあと、フランスパン、エピパンと続いた。そのうち、ピザパンとかベーコンエッグトーストとかアスパラと卵のパルメザンチーズトーストなんかもやってみよう。
これ、しばらく続くと思うよ。

#名盤ジャケットの原画が£1,976,000で落札

ラブレターなんかどうでもいいけど、あの歴史的名盤のジャケットの原画まで売るとはなぁ。まあ、だから高く売れたんだろうけど、ぼくも若い頃、デレク・アンド・ドミノスの曲を演ってたから、複雑な心境。
というか、なんで、この人がその原画を持ってたの?

だけど、よく考えたら、この人がいたからあのアルバムができたのだから、そういうことでいいのかもしれない。たぶん。

#徐々に存在感を増すインディー・コワーキングが大手コワーキングの脅威になる日

WeWorkやRegusのような大企業寄りのネットワークよりも、コミュニティやコラボレーションを重視したパーソナルな体験を期待するコワーカーの支持を得ているのが、独立系、いわゆるインディー・コワーキングだ。

そのインディー・コワーキングがジワジワ来てるという話。実にウレシイ話で賛同するところ大。

インディーといえば、90年代のロックバンドを想起する人もいるだろう。そう、メジャーなレーベルでなくても、そのバンドならではの音楽があり、ビジョンがあり、カルチャーがあり、そこに魅了されるファンが付いて、巨大ではないが硬い結束で結ばれたいわばトライブ(部族)を構成する。そして、このムーブメントが音楽の新しい潮流を作ったのも事実。

これに似たスタイルで、利用者というよりコミュニティの一員としてのコワーカーに愛用されるコワーキングが世界中に存在する。

そのインディー・コワーキングが大手コワーキング業者を脅かす存在になるのではないか、と記者は書いているが、個人的にはワクワクすると同時に、そうなると確信している。

リモートワーカー、フリーランサー、スタートアップ企業の親密さやニッチなサービスに対する嗜好が進化していることから、インディーズスペースはますます人気が高まり、コワーキング業界の景観を再構築する可能性がある。

経験豊富なワーカーが、過度に内装にこだわったピカピカしたハコよりも、コワーキングが常に体現してきたもの、つまりコミュニティ、コラボレーション、パーソナライズされた体験のほうを重視するようになってきている。そりゃそうだ。いつも言ってるけど、人は誰かとつながってこそコトが起こせる。ハコより、ヒト、それと、コト。コワーキングはそのためにある。

これが実現できていない、ハコモノ系の大手コワーキングスペース業者(あえて業者と書いておく)は、リモートワーカーが経験を積むにつれて「自分たちにふさわしいワークスペースはここではない」と思いはじめていることに、もしかしたら気づいていないかもしれない。だが、そうなのだ。もう気づいている。

この記事では、大手コワーキングとそうしたインディー・コワーキングとの違いについて述べていて、

リージャス(IWG傘下)やWeWorkをはじめとする最大手のコワーキング企業は、北米だけでなく世界的に大きな存在感を確立しており、大都市圏全域でスペースへのアクセスを提供している。

これらの企業は、個室オフィスから共用ワークスペース、広々としたイベントスペースまで幅広い施設を提供し、実質的にあらゆるタイプのチームや小規模ビジネスに対応することを目指している。デザインや設備は派手で、大々的に宣伝されることも多い。

そのとおり。それがお望みの利用者、特に企業にとっては言う事なし。一方、インディー・コワーキングは、

コワーキングの本質である コミュニティ、コラボレーション、フレキシビリティはインディー・コワーキングスペースが輝くところだ。

大規模なコワーキングスペースとは異なり、インディー・コワーキングはよりパーソナルな体験を提供することが多く、 企業では再現が難しいコミュニティや帰属意識を育む ことができる。

このような小規模なスペースは同じ趣味や価値観を持つメンバー同士のネットワーキングやコラボレーションを促進するサポート環境を作ることに長けている。

インディーズ系のコワーキングスペースはニッチな 市場や業種に対応することが多く 、 顧客の心に深く響くようなオーダーメイドのアメニティやサービスを提供している。

ここ、読みました?→「サポート環境を作ることに長けている」。そうそう、コワーカーの課題や目的をちゃんと承知したうえできめ細かいサポートをするのが持ち味。ハコよりヒトなのだ。で、それをするのがコワーキングマネージャー。それがどれだけ大変な仕事かはここに書いた。

残念ながら、大手にこういう人材はあまりお目にかからない。というか、必要ないと思ってるのだろうか。なんとなく場所さえ用意しとけばいいと思ってるフシが、いまだに、ある。もったいない。やれと言われても、無理かもしれないけれど。

つまり、大手はハコを求める人(企業)にハコを提供し、インディー・コワーキングは人のつながりを求めるワーカーにコミュニティへの参加を促す。

ところで、この「インディー・コワーキング」という言葉(概念)は、ぼくの知る限り、例のCat Johnson氏がはじめて言い出したと思う。彼女のこのブログが熱い。

インディー・コワーキングについては、ここでも書いたが、再度、このブログから引用しておく。

インディー・コワーキングスペースの定義はこうだ:

・インディー・コワーキングスペースは、人間優先のワークスペース・コミュニティであり、ローカルハブである。

・インディースペースは自主性と柔軟性を持ち、グローバルなコワーキングコミュニティやローカルスペース、パートナー、近隣の人々との創造、コラボレーション、つながりを持つことができる。

・インディースペースはサービスマインドを持ち、独自の声と文化を持ち、地域コミュニティのニーズや価値観を反映したコンテンツやプログラムを自由に提供することができる。

・インディースペースは、熱心なコミュニティマネージャー、メンバー、サポーターによって運営されており、健全なビジネスの成長だけでなく、地域社会への影響や経済発展に重点を置いている。

最後のところが肝要。ただ、サービスの提供者と受益者の関係ではなくて、メンバーもそのカルチャーを維持継続することに、大なり小なり加担している。そして、地域社会のサステナビリティに寄与貢献している。

インディー・コワーキングは起業家、スタートアップ、ソロプレナー、クリエイター、リモートワーカー、そしてワーキングチームの拠点となっている。

お互いにつながるローカルハブでありつつ、その人たちとの共創・協働関係を結び、その地に価値をもたらす、以って、ローカル経済を駆動するエンジンとなる。それぞれ規模は小さくとも、つながり、積み重なることで継続的な効果を生む。

そして、Johnson氏は「インディー・コワーキングの運営者たちは、仕事と働き方の未来を再認識している」とも言っている。まさに、インディー・コワーキングは新しいワークスタイル=ライフスタイルをデザインしているということ。賛同。

そのことに大手は気づいているのか、いないのか。気づいていなくても別に構わないが、未来ではなく、20世紀の価値観を前提にサービスを提供しているかぎり、つまりハコ前提である限り、早晩、ユーザーに見切りをつけられると思うのはぼくだけではないと思うのだがどうだろう。

まあ、そんな余計なお世話はいいとして、ぼくらはぼくらのインディー・コワーキングを粛々と、愉しく、かつ気骨を持って回していこう。

ということで、今日はこのへんで。


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