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コワーキングも案ずるより産むが易し、やりながら整えていく:今日のアウトテイク#259(2024-08-03)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・いずれKindle本にまとめる予定


#今日のBGM

#今日のコトバ

"いい友達というのは星に似ている。
いつもは見えないが、そこにいることは判っている。"
(クリスティー・エヴァンス)

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#仲間がいれば公園でロックコンサートもできる

「高校生たちが勝ち取った35年ぶりのロック」という記事が目を引いた。これまで35年間(!)禁止されていた公園でのロック演奏が解禁された、という話。ま、ご一読あれ。

「どうしてクラシックはよくて、ロックはだめなのか」。誠にもって純粋な疑問だ。こんな立派なステージがあれば、誰でも演りたくなるのは当然だろう(と、元そっち系の人であるぼくなんかは思う)。

(出典:JAGA

「35年前の1989年に行われた音楽イベントでロックの演奏中に、近隣住民から苦情が寄せられた」のが原因らしい。それ以来、35年間、禁止されてたというが、35年ものあいだこの高校生が現れるまで誰も動かなかったことに、まずオドロイタ。

が、彼の行動は素早かった。地元の高校生に呼びかけて調査を始める。←ここ大事、まず仲間を作る。そして、2,200軒の地域住民へのアンケートと、96%の住民に同意を得ての公園での音響テスト。

それも「スピーカーから発せられる音量をステージや公園の周辺合わせて5か所で、測定器を使いながら1分ごとに測る徹底ぶり」となかなかに科学的な攻め方。きっと理系なんでしょね。違う?

で、結局、

「意外と音が小さい」
「耳を澄ませば聞こえる」

笑ってしまった。なんで、今まで誰も…、もういいか。で、帯広市からめでたくフェスの開催許可が出た。ヨカッタ、ヨカッタ。

「石川さんがフェス開催を思い立ち、1人で動き始めてから約1年半。ロックを愛する仲間たちと出会い、紆余曲折を経て、ようやく願いがかなった」。

そうそう、なんにせよプロジェクトには紆余曲折が付き物。途中でどういう事が起こるか、皆目判らない。そのひとつひとつに、いちいち対応するしかない。そうして何cmかずつジグザグを描きながら前進する。

でもそれも、仲間がいればなんとかなる。頑張れる。だから、想いや目的を同じくする仲間は絶対に必要。そのためには宣言すること。「こういうことがやりたい」と意思表明する。すると、その指に止まろうとする人が現れる。

これ、ローカルでコワーキングをはじめようとするときもまったく同じ。「こういうコワーキングを作りたい」というコンセプトなりビジョンなりミッションなり、(堅い言い方すると)理念なり、簡単に言うと思いの丈を伝えるというプロセスを経て、はじめて協力者が現れる。

ちょいちょい紹介する「やりたいこと宣言&みんなで応援する会」はそれを定例イベント化したものだ。

それにしても、

特に資金面ではクラウドファンディングで呼びかけ、目標金額を大きく超える、160万円余りの支援を集めることができました。

って、エライなぁ。あー、これですね。立派。

言うまでもないが、コワーキングを開設するときの資金調達方法としても、クラファンは単に資金集めだけではなくて、仲間を集めるのにかなり有効。つまり、オープンする前からコアになるコワーカー(利用者)を獲得できる。場合によっては、一緒に運営する側になる人材に出会ったりもする。

で、そのロックフェスは8月4日に開催。つまり、明日です!

(出典:十勝シーニックバイウェイ

7高校から高校生20組が出演するそうです。

帯広と言わず北海道の方、いや、たまたま北海道にいる旅の途中の方、ぜひ覗いてみてください。

#コワーキングも案ずるより産むが易し、やりながら整えていく

以前、書いた「喫茶ランドリー」を手掛ける株式会社グランドレベルさんが、またオモシロイことをはじめてる。

ぼくは喫茶ランドリーの「私設公民館」という考え方が好きだ。

その後、実際に喫茶ランドリーを訪れる機会を得た。まさに、いま各地で求められている「生活圏内」のコワーキングとして機能している。あんまり居心地良すぎて長居してしまった。

で、そのグランドレベルさんが今回手掛けたのは、喫茶ランドリーからそう遠くない隣町の生活圏内の「まちのフードコート」。なるほどなぁ。

どういう施設かは、この記事を読んでいただくとして、オープンまでの1年か2年の間(たぶん)に、当初のプランからそれこそ紆余曲折を経て、3つのシェアキッチンを置くという最終プランに落ち着くまでの思考の経路が楽しくも勉強になる。なんの?もちろん、コワーキングのですよ。

コワーキングも言ってみれば、利用者のニーズによって複合的なサービスを提供する施設だ。ユーザーとなる人の何をどう満足させるかは、ではどういう設えにするか、どういうオペレーションで回すか、という問いを立てる重要な手がかりになる。もちろん、そこに何度も試行錯誤が繰り返される。

で、その3つのキッチンが入ることについての、このくだり、思わず膝を打ってしまった。

どこまでをシステムやルールで固め、どこまでを人的なコミュニケーションでカバーできるのかとか。
そんな不安や検討事項は、設計自から山のようにあったのですが、そんな時は決めきらず、まずは突き進むのが最善です。

そうそう、案ずるより産むが易し。案じてもいいが、立ち止まってはならない。やってるうちに判ってくる。やりながら整えていく。いや、本当です。

それは、こういうミッションがあるから。

私たちがここに描いたのは、ひとつの空間に、3つのキッチンに、それぞれ彩り豊かなお店が、このまちに現れたとき、まわりに暮らす人々の生活は、上階のマンションに暮らす人々の生活は、また利用される出店者の皆さんの人生は、どのように豊かになりうるのか?ということ。

だから、完成、というものはない。常に変化していく。

これも同じ。そのコワーキングがコワーカーの生活を、暮らしを、はたまた人生をどれだけ豊かにできるのか。←究極はここ。いつも言ってるけれど、コワーキングという仕組みは、仕事に限った話ではなくて、人生のいろんな場面で活用されるし、役に立つ。それによって、コワーキングは毎日その顔を変える。コミュニティは生き物だから。

だから「コワーキング曼荼羅」に示す通り、パソコンパチパチだけではないことを、くれぐれも承知しておきたい。

ちなみに、9月から開講予定の次の講座は、「自分たちのコワーキングを開設・運営したい人のため」と銘打ち、まさにこの曼荼羅図を軸に進行する。追って告知しますので、よかったらぜひ受講ください。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Karl Ostroski


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「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」では、これからのコワーキングとその周辺に…

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