夏のシカゴは町全体でコワーキングする:今日のアウトテイク#210(2024-06-15)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
※町全体でコワーキングしよう。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#旅先でメモしたひとこと
「移住者はパクチー好きが多い。いろんな食べ物に慣れてる」
「ビジュアルコミュニケーションは言語を超えて対話する」
「電車の本数が少ないのがいい」
「AIも初期のほうが一生懸命で面白い」
「バーは現代の茶室」
「高浜はちらし寿司の発祥の地」
どういうシチュエーションで発せられた言葉なのかはご想像に任せたい。
#cosacベータ版リリース、テスト参加いただくコワーキングスペース募集中!
このたび、全国のコワーキングをネットワーク化し、イベント情報の共有と収益の分配を実現するアプリ「cosac」のベータ版がリリースされました。
そこで今回、ベータ版リリースに際しまして、ベータ版テストに参加される「コワーキングスペース」を募集しております。ベータ版テスト用アカウントは無料です。
参加ご希望のコワーキングスペースの方は、ぜひ、以下のページからお申し込みください。
よろしくお願いします!
#夏のシカゴは町全体でコワーキングする
シカゴで面白い取り組みが始まっている。
長い間ビジネスの中心地であったシカゴのオフィス街は、パンデミックの影響でワーキングスタイルが変化したことにより空室が目立つ町になっている。
これは、他の大都市でも同様で、時間と労力とコストを浪費する通勤をやめて、リモートワークやハイブリッドワークが当たり前になり、ワーカーは自宅近くのコワーキングまたはサテライトオフィスを利用するようになったからだ。
そこで、シカゴの有力団体が結束し、シカゴ市の支援も得てあるイニシアティブを立ち上げた。その名も「Work from Summertime Chi」、「サマータイムのシカゴで仕事しよう」。ChiってChicagoのことね。
こちらが公式ウェブサイト。
で、これは5月に行われたキックオフの模様。太陽の光のもと、実に開放的で気持ちよさそう。
これは一般的な職場復帰キャンペーンとは異なり、いわゆる企業が個別に行うRTO(オフィスに戻れ)活動ではない。
地域を「楽しむよう」設計されているのがいい。で、それはどこで?
このプログラムでは、「Navy Pier」、「シカゴ現代美術館」、「シカゴ文化センター」など、シカゴを象徴する場所でのコワーキングを推進することで、リモートワークを受け入れている。
ひとつずつリンクしておくが、いずれもオフィスではない。
その他にも、テック業界における先駆的な創業者やノベーター、そしてサポーターで構成される民間団体である「1871」、
全米5都市に9拠点を持つコワーキングの「Workbox」、
電気自動車プラットフォームとエネルギー貯蔵ソリューションを創造するインドの企業「Matter」、
200億ドルを超えるポートフォリオを管理する全米規模の不動産会社「Sterling Bay」、
国際的に有名なシェフ、アート・スミス氏のリユニオン・レストラン「Chef Art Smith's Reunion Restaurant」、
などを、コワーキングスペースとし、シカゴの豊かな文化遺産を体験すると同時に、地域経済を支援する取り組みになっている。
で、これが一企業だけがうまい汁を吸うのではなく、町全体に効果を及ぼすよう設計されている点に注目したい。
このイニシアティブは8月30日まで。
公式サイトでは、このプログラムに参加するコワーキングも募集していて、すでに参加しているコワーキングのロゴが並んでいる。
で、こういう形でコワーキングと美術館や文化センターやレストランやテック集団が一致団結して、地域経済の復興を支援するというのは、もちろん、各々が経済的効果を期待しているわけだけれども、コワーキングの社会的存在意義を再認識するものとして、とてもいい企画だと思う。
言ってみれば、これもコワーキングお得意のコラボだ。異業種、異業界のプレイヤーとコラボすることで、今までとは違う新しい価値を創造する。それが地域に新しい経済効果をもたらす。以って、ローカルを持続可能にする。
対象となるのがリモートワーカーだから、ワークスペースは必須だが、そこに別の要素を乗せていく、絡ませていくことで、「夏のシカゴで仕事しようぜ!」感を増幅している。
で、オープンスペースで仕事する、ランチをともにする、5時からはビアバッシュで一杯やる、というのはよく考えたら、通常のコワーキングそのものだ。コワーキングはそれ自体がコミュニティだから、いわばパーティ会場みたいな交流的要素は日頃から持ち合わせている。
あー、待てよ。
そうか、これ実は町全体でコワーキングやろう、ということですね、きっと。スバラシイ。
とすると、あるいは、今後、個々に企業がオフィスを持つのではなくて、町のどこででも仕事ができるようになる、それで町全体がひとつの共同体として自立する、そういう社会になるのかもしれない。
つまり、コワーキングは町の一パーツではなくて町全体が一個のコワーキングという発想。いや〜、これは楽しくなってきた。
※追記
公開してから気づいたが、町全体のコワーキングというのは、町全体を宿泊施設にする「まちやど」、つまり「アルベルゴ・ディフーゾ」に近い発想だ。
そのことは、ここに書いた。
うーむ、この構想はもう少し掘り下げてみたい。
ということで、今日はこのへんで。
(カバー画像:TechChicago)
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