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バルセロナの観光客排斥運動とコペンハーゲンのグリーンイニシアチブ:今日のアウトテイク#234(2024-07-09)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※排除するより仲間に引き入れる、という発想。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"ありえたかもしれない自分になるのに遅すぎるということはない。"
(ジョージ・エリオット)

"It is never too late to be what you might have been." - George Eliot, Middlemarch

Posted by English Literature on Monday, July 8, 2024

#cosacの説明会ビデオを公開しました

コワーキングのイベント情報の共有と収益の再分配を実現するアプリ「cosac」の趣旨説明と、簡単な操作方法の解説ビデオをYouTubeに公開しました。途中、右往左往しながら56分22秒ありますが、ぜひご覧ください。

で、ただいま、ベータ版テストに参加いただけるコワーキングスペースさんを募集しております。

#cosacベータ版リリース 、テスト参加いただくコワーキングスペース募集中!

全国のコワーキングをネットワーク化し、イベント情報の共有と収益の分配を実現するアプリ「cosac」のベータ版では、テストに参加される「コワーキングスペース」を募集しております。ベータ版テスト用アカウントは無料です。

参加ご希望のコワーキングスペースの方は、ぜひ、下記のページからお申し込みください。どうぞよろしくお願いします。

#シェアハウスとコワーキング

必要があって、東京のシェアハウスを調べてたら、このページを見つけた。

よく見ると、「Coworking DB」となってる。コワーキング?と思って、トップページに行ったら、コワーキングスペースの検索サイトだった。

なるほどね。オモシロイ。コワーキングとシェアハウスは共通点が多い。ユーザー層も被る可能性が高い。というか、共用ワークスペースを持っているシェアハウスがコリビングだから、ベクトルは同じ方向を向いてる。

これも「コワーキング曼荼羅」の「旅- 宿泊・滞在」の分類される。

しっかし、東京ってシェアハウス、多いですね〜。

#バルセロナの観光客排斥運動とコペンハーゲンのグリーンイニシアチブ

オーバーツーリズムを抑制する動きは昨年から各国で続いている。

今回、スペインのバルセロナで、マスツーリズムに反対する数千人の住民が抗議デモを行った。

ここにあるビデオをご覧あれ。

食事中の観光客に水鉄砲で水をかけたり、「観光客は帰れ」と叫んだりと、その抗議行動はかなり激しい。そんなこととは知らずにルンルン気分で来た観光客は溜まったものではなかったでしょうね。

バルセロナ市長は向こう5年以内に、市内の短期滞在用賃貸物件をすべてなくすことを約束したらしいが、その5年の間にさらにヒートアップしたりしないのだろうか。いや、するね、たぶん。

ところで、その短期滞在用賃貸物件は観光客のみならず、デジタルノマドにとっても必要なのは言うまでもない。

例のヴェネツィアの長期滞在者を支援するために開発されたサービス「Venywhere」では、海外からのワーカーに代わってアパートメントを閲覧し、3~6ヶ月の短期賃貸契約ができる市内での新居探しもサポートしていた。(スバラシイ取り組みだったが、現在は、そのサービスは終了しているみたい)

日帰り観光客ではなく、長期滞在者にターゲットを絞ったプロジェクトで、ちょうどパンデミック後のデジタルノマドの動きが活性化してきた頃。で、その延長線上にヴェネツィアの入場制限がはじまる。

一方、コペンハーゲンはちょっと違う角度からオモシロイ取り組みをしている。

7月15日から、サイクリング、電車での移動、清掃活動など、市のグリーンイニシアチブに参加して気候に優しい旅行行動をした観光客には、博物館ツアー、カヤックレンタル、無料のコーヒーやランチなどの特典が与えられる。門前払いを食わせるのではなく、市民活動に参加せしめるという発想がスバラシイ。

「私たちは、観光を環境への負荷から前向きな変化をもたらす力に変えなければなりません。(この変革における重要なステップは)旅行先での移動方法、消費するもの、地元の人々との関わり方を変えることです」。

気候変動に配慮した行動を啓発しつつ、そのカツドウに参加すればさまざまなインセンティブが与えられるのだから、観光客も楽しみながら協力できる。カシコイなぁ。

で、それを実現するのがCopenPay。

例えば、車の代わりに自転車に乗る、街の整備を手伝う、アーバンガーデンで働く、持続可能な行動を誓う(!)など、ここにある24のアトラクションの中から選んで参加する。

アトラクションのマップも公開されている。

例えば、新しい廃棄物処理センターの上に作られた人工スキー場「コペンヒル」に自転車や電車で到着した人は、屋上の丘を無料で滑ることができる。 また、他の場所では、清掃ボランティアに参加することができる。 デンマーク国立美術館は、プラスチックゴミをアート作品に変えるワークショップを開催し、コペンハーゲン・サーフ・スクールは、サーフィンの講習後に30分間のビーチ清掃に参加したサーファーに無料のランチを提供する。 この夏には、20以上の観光スポットが試験的プログラムに参加する予定だ。

ところで、その「コペンヒル」って何?と思って調べたら、2019年に建設された廃棄物エネルギー・プラントのことで、毎年540,560,000トン、一日で1,700トンのゴミを焼却している。毎日、300〜350台のトラックがやって来る。

その屋根に人工スキー場があり、ジョギング、ハイキングやボルタリングもできるレクリエーションセンターとしても稼働している。なんとまぁ。

YouTubeにビデオがあった。これを観るとよく判る。

デンマークには山がない。スキーヤーやボーダーにとっては格好のゲレンデだ。ここのCEOが「ワイルドなアイデアであり、クレイジーなアイデアであり、ファンタスティックなアイデアだ」と言ってるけれど、ホントそう。

CopenPayの目的は、「環境に配慮した行動を文化体験のための通貨に変えることで、持続可能な行動を奨励し、コペンハーゲンの訪問者や住民の文化体験を豊かにすることです」としている。

ただし、CopenPayに関するキャンペーンはコペンハーゲンでのみ実施されていて、観光客の増加を目的としたものではない。

「CopenPayによって、私たちは人々が地球への負担を減らしながら、コペンハーゲンが提供するものをより多く体験できるようにしています。 それは、楽しく、環境に配慮した、有意義で思い出に残る体験を創造することです」。

いいですね。

ところで、イギリスのネット・ゼロ・エミッションへの取り組みに絡んだコワーキングの動きなどを見るにつけ、持続可能性をテーマに持つコワーキングは、今後増えてくると思われる。

ワーカーのほうも環境保全やクリーンエネルギーに関心が寄せられている。

日本のコワーキングも、早晩、このテーマにどう対応するか、その姿勢が問われると思う。まずは、ここで紹介したプラスティックフリーからはじめてみるのはどうだろうか。

プラスティックの使い捨て容器をやめて陶器や漆器を使う。使ったら洗う。面倒だけど、そこから。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Mountainworks)


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