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【詩】 交差点


突堤の上に
立っていると
浪に攫われそうに
なるが
不思議と
恐くはない
決して攫われないことを知っているからだ
運命がどうなっていようと
ぼくは
まっすぐ進む

交差点が二手に分かれていて
どちらに向かったらいいのかわからない
ぼくは詩を書いていたい
歌は詠まない
なのに
迷わせる事象にぶつかる
こころを静かにして
よく考えてみる

“自分が選択したものがベストだった”
と気づく
ぼくはかつてリコンを経験したことがある
それからもしばらく付き合っていたが
結局別れてしまった
夢の中では
幸せそうにしている二人も
もう二度と会わないだろう
(それでよかったんだ
進んだ道は間違っていない

一寸先は闇だというけれど
それでも攫われない
月日は流れ
やがて浪はおさまった
突堤から岸へ移動し
安堵の溜息をつく

リコンしてよかったんだ!

ぼくは詩を書いていたい!







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