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タイヤのパンクから思うこと
高校生息子のクロスバイクのタイヤがパンクしてしまった。
修理のため自転車屋へ持っていった。
店員さんは手際良くタイヤを剥がしチューブを露出させた。
初めてタイヤの中を見た。
そのチューブは所々が分が折れ曲がり
使い物にならなくなってきた。
店員さんに訳を聞くと
常日頃のメンテナンス不足だとか。
空気不足によりタイヤの中でチューブが折れてしまい
それに気づかず乗り続けた事が原因らしい。
クロスバイクは
10日に1回は空気圧チェックを行わなければならないとのこと。
恐らく息子は
購入してから空気圧を一度もチェックしていなかったと思う。
人間と一緒だ。
メンテナンスやケアをしないで使い続けると
いずれガタがくる。
身体や心の疲れに気づかず走り続けると
いつの間にかすり減ってパンクする。
パンクしないような日頃のケアが大事なのだ。
自分を労り
空気が抜けかけていないか時々気にかける。
もし少し抜けてきたら
すぐに空気を詰めてあげる。
そうやって長く乗り続けられるように
自分自身で手当をしていくことが大切なのだと思う。
これまでの自分は
空気が抜けかけながら必死に走ってきたのだと
今ならわかる。
実際
夜勤後は酷い頭痛が襲ってくるのは当たり前になっていた。
また来たかと思いながら痛み止めを飲んで誤魔化す。
1日3〜4回服用しても痛みはスッキリ消えることはなかったが
それが普通と思っていた。
それが4〜5日続く。
特に準夜勤の翌日は吐き気も出ることがあった。
自分の体に無理やり空吐きさせ
吐き気止めを内服しまた仕事へと出かけていた。
今思えば
体はSOSサインを出していたのだ。
それなのに私は
蓋をして気づかないふりをしていた。
自分自身を
労うなんてしてこなかった。
そして
パンクして初めて気がついた。
ああ、私は無理をしてきたのだな…と。
涙が止まらなかった。
苦しかった。
辛かった。
逃げ出したかった。
誰かに助けて欲しかった。
ある意味、適応障害になったことで
私は救われたのかもしれない。
病気が
走り続ける私を救い出してくれたように思う。