⑤ペット可の物件へ引越しを考え始める
三毛とクロの出来事があり、ほんとうに猫さんはお外で危険にさらされていることを、知識ではなく実体験をもって身に沁みました。ペット可の部屋に引っ越して、この子たちと一緒に生活することを、考えはじめていました。
でも、クロは奥の家の老犬きなこちゃんが大好きで、きなこママも見守ってくれている。地域の方によって避妊手術もされているし夜は餌やりさんも来ている。ここにいて地域猫として過ごすほうがいいと思いました。また、トラは極度の臆病さんなので、どう考えても、この場所から家に入れるのはむしろ多大なストレスをかけてしまうだろうと、思いました。トラのことは大好きでしたが、トラを家にいれることは、正直、全然イメージができませんでした。むしろ、トラは、この場所にいることでいのちが輝いているような、土地そのもののエネルギーとか意思みたいなものがトラにのりうつっていてトラが生きているような、うまく言えませんがそんな感覚でした。トラがいるうちは、わたしはここにいて、トラを見守りたい。漠然と、そう考えていました。でも、いつまで?この先何年も?グレはどうするの?…自問自答する日々が続きました。
トラとクロは毎朝、毎晩、私たちに顔を見せてくれて、名前を呼ぶと、高い甘え声で「ミャ」と鳴いてくれたりもしてくれるように^^
あんなに臆病で表情もなかったトラが、どんどん変化していました。物理的距離は縮まらなくても、トラに、目でじっと見つめられると、心に直接なにかを訴えかけているようで、目と目を合わせるだけて心が通じ合っているのを本当に感じていました。トラは本当に日に日に変化していて、表情がゆたかで、目でいろんなことを表現してくれるようになりました。トラは私にとって特別で不思議な存在でした。
このころ、おそらく7歳とかでしょうか。猫にとってシニア期のはじまりですが、お外の子にとってはかなり高齢といっていいのかと思います。ごはんは食べていても、少しやせてきて、毛並みも良くはありませんでした。
* * *
2020年の春頃から、ペット可の物件を、探し始めていました。今の場所から近く、いつでもすぐにここに通える距離を、と思っていましたが、あまりの物件の少なさに驚きました。こんなにペットを飼える物件ってすくないのか・・・と愕然としました。
物件探しは数か月に及びました・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?