見出し画像

⑦お外時代のグレ

引っ越しを決意するまでの地域猫さんとの出来事を書いてきましたが、お外時代のグレがどんな様子だったかを、書いておきたいと思います。
グレとの出会いから、ペット可物件へ引っ越してグレを保護するまではおよそ4年半。最初の1~2年はたまーに姿を見るくらいでしたが、その後2年くらいはほぼ毎朝、毎夕、出てきてくれて、見守っていました。基本的にだんにゃが面倒をみていて、雨の日も雪の日も、だんにゃは自分が熱を出した日もグレとトラとクロの面倒だけは欠かさずみていて、出てこない日は心配で、出てくるまで周囲を歩き回って呼びまわっていました。ほんとうにすごいなと思っていました・・。
グレは3軒となりの、ほぼ人の住んでいない古いアパートの入り口からいつも出てきました(^^)雨をしのげる寝床があったのでしょう。朝おきてカーテンを開ける音でわたしたちの部屋のすぐ下まで来て「ニャー!」となき、夜はさいごの角を曲がる足音で向こうからダッシュで走ってきてくれました。グレはとても高いキレイな声で、隣の町内まで届くくらいの大きな通る声で鳴く子でした。そしてムササビのようにひらりひらりと垂直な高い壁も登る子で、ダッシュもものすごく早く、スマートでほどよく筋肉質で運動神経抜群の若くて健康な猫さんという感じでした。

わたしたちはすっかりグレの虜になってしまい、毎日の会話もグレのことばかりでした。

道行く人たちも、グレを見ると「この子可愛くない?」とみんなが言うほどで(←スイマセン親ばかですが本当の話です)人間が可愛いと思う子はオス猫からもモテるようで、しょっちゅうオス猫に追いかけられていました。でもどのオス猫よりもグレは走るのが速かったので、いつも逃げ切っていました。すくなくとも私たちが見守り始めてからは、グレは妊娠をした様子はありませんでした。でもあれだけオス猫に追いかけられていたら・・・もしかしたらグレは何かしらの理由で妊娠できない体なのかな?と、女の勘のようなものを私は感じていました。

痩せて調子が悪そうなグレ

毎日みていると急な変化には見えませんでしたが、最近はなんとなく痩せて小柄に見える。しゃがんでいると背骨がゴリっと出ているのが毛の下からもわかる感じでした。それから、最近は毛並みもわるくボサボサでツヤもなくて、しょっちゅう目ヤニで目がガビガビした状態。。以前はどちらかというと図々しい性格でしたが、最近は何事にもすぐおびえるような感じになっていました。ごはんを食べていても、痩せていく一方で、心配でした。慢性的に風邪気味なのかな、、、とか思いながらも、とにかく、見守るしかできない日々でした。。。
ごはんが終わるとすぐに寝床に帰って行ってしまっていたので、いま考えると、ツライ体を力を振り絞って出てきてくれていたのだと思います。。。

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?