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中国広州駐在妻のインター学校レポ #02.学校選びと入学面接

#01 自己紹介とこれまでの経緯はこちらから

今日は、中国での学校選びと入学面談について触れたいと思います。

中国広州の小学校事情

ここ中国広州(と、言っても広州市だけで人口1400万人、東京都と同じだけの人口がいますので、その中の私たち家族が住んでいる某エリアに限定したお話をします)では、通学圏内にインターナショナルスクールが4校ほどあります。
他に、日本人学校と、現地人向けの学校もあります。
(現地校以外は、スクールバスで通うことになります。)

現地校で、中国人に囲まれて、中国語で中国人向け教育を受ける、というのはちょっとハードルが高いし、
せっかくの機会なのに日本人学校というのももったいないな、ということで、
私たち家族はわりと初めからインターナショナルスクールに絞って検討していました。

その中で、学校見学を行なって面談を受けたのが、2校。
A校が、今娘が通っているインターで、B校が、ブリティッシュスクールです。
比較のためにも、また、海外でかつインターという慣れない英語環境で、娘が頑張るには、どこかで”自分で選んだんだから頑張ろう”と思ってほしくて、選択肢を用意しました。

2つのインターの共通点

どちらの学校も、湖に面していて、山に囲まれていて、屋外にも屋根のついたエリアがあったり、校内の設備もカリキュラムも非常に充実している点は共通。
対象年齢は1歳〜18歳、つまり保育園から小学校、中学校、高校まで。
また、授業は基本的に全て英語で、保護者とのコミュニケーションも英語(+中国語)である点、親へのサポートも充実していそうな点も共通しています。
他にも細かい点では、Lunchが提供されることや(母親としては非常に重要笑)、制服あり、1クラス20人程度×1学年3クラス程度のクラス編成、多国籍な環境であることなども共通していました。
あと学費もどちらも非常に高額です、、、。

A校とB校の相違点

同じインターといえど、意外と異なる点も多くあります。

大きな差異の1つ目は、学年です。
5月生まれの娘は、日本では1年生でしたが、9月スタートのインターでは学年が上がってしまい、A校では2年生に。1年進んでいるブリティッシュスクールでは、なんと3年生になってしまうそうです。

もう1つの決定的な違いは、日本人生徒の有無です。A校は、各クラス2名程度ずつ日本人がいるのに対して、B校は、小学生全学年を通して日本人がゼロでした。
また、どちらも中国人や中国語を母語にする生徒が多そうでしたが、ブリティッシュスクールの方がイギリス人など英語が母語の子供も多そうです。A校の方が、より多国籍な子供が在籍している印象でした。

この辺りは、ご家庭の方針やお子さんの性格などによっても選択が変わってきそうな、個別具体的なポイントかなと感じました。

3つめの違いは、2つ目にも関連するのですが、母国語クラスの有無です。
A校は、母国語も大切であるという考えのもと、普段の英語での授業とは別でMT(Mother Tongue)のクラスが週に2.5コマ設定されています。
MTは、中国語、韓国語、日本語、ドイツ語、フランス語などがあり、日本語クラスは、日本人の先生が日本語で、母国語が日本語の子供向けに、日本の国語プラスアルファの内容を教える授業とのことです。

入学面接の内容

入学面接も、A校とB校で対照的でした。どちらも、さほど厳しいことはなくほぼ皆入れるといった前情報が夫からあったので、正直何の対策もせずに向かった我が家族。。。(のちに大間違いだったと知ります)

先に受けたのはB校。こちらはがっつりと娘の学力と適正を見る、娘向けのペーパーテストと面談が(もちろん全て英語で)ありました。
本来なら子供だけで先生と別室に案内されるところ、極度の人見知りかつ英語ほぼできない娘は私から離れられず、一緒に部屋まで入ることに。

先述した通り、B校では娘の年齢では3年生になってしまうため、日本ではようやく「15-8」や「3+4+5」のような計算を行なっているレベルだったのに、なんと掛け算、割り算、分数までもが出てきて驚愕。
文章題も英語で書かれており、全く歯が立たない状態でした。
私も、彼女はDivisionを知っているか?とか急に聞かれて、えーとDivisionってなんだっけ?としどろもどろになっている状態。
(その後、年齢的には3年生で、精神的にも話があうのは3年生だろうが、日本の学校での進度や英語力を鑑みて、2年生や1年生に入学ということも検討できるとすごく親身にご検討下さいました)

面談も、娘は一言も話さず、これじゃ分からない、日本語でもいいから何でもいいから何か話して、とまで言われ、緊張をほぐすために私は焦ってYoutubeでパプリカとか探して流して踊らせようとしたり、もう必死すぎて目も当てられない状況。。。。
今振り返っても、ひどい面接でした。汗

翻って、A校。こちらでも娘は緊張して一言も喋っていなかったのですが、ペーパーテストはなく、面接も完全に親の面接でした。
それまではすごく和やかに校舎案内をしていただいていたのに、小学校長が出てきて座るや否や、「なぜA校がいいと思ったのですか?」とド直球な質問を親に向けられました。
それに対して我が家の不思議夫ちゃんは、なぜか「おそらく妻とは意見が異なると思いますが〜」と前置きした上で回答。。。
え、なにその余計な一言。。。。
夫も私も何の準備もしていなかったので、焦りましたが、「(乗り物酔いがひどいので)近いこと、母国語も大切にしていること、考える力を伸ばすIB教育に興味があること、英語力、多国籍の生徒が混ざっていて国際感覚が身につきそうなこと」などを挙げました。

A校に決めた理由

ここまで読まれた方は、なんとなく察しがつくかと思いますが、、(笑)B校は、我が家にはちょっとハードルが高すぎるな、というのが親である私たちの印象でした。
ただ、日本人がおらず、日本語が全く通じない英語環境に身を置けるB校の方が、英語力は伸びるだろう、とも思いました。

その上で、娘にどちらがいい?最後は娘が決めていいよ、と聞いたところ、娘は、すでに日本語が母語のお友達がいるA校と即答。
実は、夫とパパが同じ会社で、マンションも同じ、日本人と中国人のハーフの同い年の女の子がいて、学校が始まる前に夫に頼んで会わせてもらっていました。すっかり仲良しのその子は、日本語が母語で、中国語、英語もできる。

日本でさえ、保育園も小学校も人見知り発動で私から離れられず、”行きたくない”が発動していた娘なので、まずは楽しく毎日通えることが一番だよね、と、満場一致でA校に決めた我が家でした。

日本人学校について

一応、日本人学校も選択肢としてあることは娘にも伝えましたが、ここは私がかなり策略的に?娘をインターに誘導しました。まだ7歳、そこまでの判断ができる年次ではないため、大人になった時に娘にとって良い経験だったと思える選択をさせたいな、との判断です。

親目線で、日本人学校のマイナス面をあえて今挙げるならば、毎日お弁当持参(!)ということと、朝早いこと、遠いのでバスが長いことです。一応、仕出し弁当を買うこともできるそうですが、評判を聞く限りあまり良くないそうで、皆朝5時起きで毎朝お弁当を作っているそう。ひえええ。

ちなみに、日本人学校を選ばれているご家庭がなぜ日本人学校を選ばれているか、はもちろんご家庭によりますが、ざっくりとこれまでに見聞きした中で多いのは、日本に帰国した時にスムーズというのと、特にお子さんが高学年の場合。

大体4年生以上になると、勉強の内容自体が高度になってくるし、友達との交流も、言語を介して仲良くなってくる年齢。(低学年なら、一緒に鬼ごっこしてるだけで仲良くなれる)
そこに、これまでに英語のバックグラウンドがない状態でいきなりインターに入ると、疎外感があったり学業についていくのも大変、という状況になりやすいようです。
また、日本人学校はカリキュラムが日本の公立小学校と同じで、文化も作りもまさに日本の公立小学校!なので、帰国時に文化の違いに悩んだりすることも少なさそうだな、と思いました。

あとは、特に母親が英語への苦手意識が強い場合も、日本人学校を選ぶケースが多いように思います。実際、仮に父親が英語できたとしても、学校からの多くの案内に目を通したり、ママ友との情報連携、日々の勉強のサポートをするのはどうしても母親の出番も多いので、そこで英語が苦手・嫌いな人は苦痛に感じるのではないかなと思います。

思ったより長くなってしまいました。最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
次回は、国籍と母国語についてお話したいと思います。

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