としまえんで泣いていた女の子へ
としまえんがハリーポッターに変わるちょっと前。
としまえんが無くなるのが嫌だと泣き喚いていた6才か7才か8才くらいの女の子。
あの子が中学か高校くらいになってなにかの拍子にMr.Childrenの『ランニングハイ』を聴いたときにとしまえんのことを思い出す。
また僕を育ててくれた景色が呆気なく金になった
夕方に近所を散歩していると「ご自由にお持ち帰りください」の箱の中にとしまえんが入っていた。
僕は東京に来て浅いので2回しか行ったことがないが(2回しか?)、こんなデパートのメダルゲームのピエロみたいなキャラいたかなと思うが別に明確なマスコットキャラがいなかったのが良かったんだと思う。明確なマスコットキャラがいないとしまえんが明確の代名詞みたいなハリーポッターに飲み込まれるのは相当つらかっただろう。泣きたくもなるわ。テレビカメラの前で泣きたくもなるわ。あれはパフォーマンス?アピール?なんかそんな言葉ありましたよね。わざと演出としてメッセージとして過剰にやるみたいな意味のカタカナ言葉。なんだったか思い出せない。泣いているあの子の右か左上にはそのカタカナ言葉が喋る方じゃなくて思う方の吹き出しで表示されていたのだろうか。
2033年3月。
夕方のワイドショーで、豊島園からハリーポッターが撤退するその最終営業日の様子が流れた。
ハリーポッターの建物を前に大口を開けてワンワン泣いている制服の女子高生が映し出された。
「あ゛ーーーー、ハ゛リ゛ーポ゛ッタ゛ー無゛く゛な゛る゛の゛ヤ゛ダーーーー」
証拠を出せと言うなら困るがあの子と確信した。とにかく豊島園からアミューズメント施設が無くなるのが嫌やったんか。一律で嫌やったんか。『ランニングハイ』でノスタルジーで涙ぐむのはワイがおっさんやからか。おっさんにはこの涙は解らん。
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