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【視察レポート】荒川水循環センターと荒川調節池に行ってきました!
こんにちは、都市整備課です。
「まちとかわの関係を考える」というテーマで記事連載していますが、河川のことももっと学ぼう、ということで、12月に、都市整備課とお隣の計画管理課と本省メンバーで、近くの現場に視察に行ってきました。
・荒川水循環センター(下水道の現場)
・荒川調節池整備事業(河川の現場)
2箇所の現場について、それぞれ紹介させていただきたいと思います。
※それぞれどなたでも見学可能ですが、事前申し込みが必要となりますので、詳細は各HP(参考サイト)をご確認ください。
荒川水循環センター(下水道の現場)
①水循環センターってなに?
水循環センターは下水道処理場のことで、汚れた水をきれいにし、浸水から街を守る役割を担っています。
(施設によっては浄化センター、水再生センターと呼ばれているところもあります)
水循環センター(下水道処理場)の役割
・快適な生活環境の確保(汚水を収集し、衛生的な環境を確保)
・浸水の防除(雨水を集めて河川へ流し、まちを浸水から守る)
・水質の保全、改善(汚水をきれいにしてから河川へ流す)
・資源や施設の有効活用(処理場の上部空間を公園などに利用)
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下水道処理場、というと、家庭や工場などで使われた水をきれいにするところ、というイメージが強いのですが、雨水を溜めておき、きれいにしてから河川に流すことから、浸水対策の役割も持っています。(後に紹介する調節池と似たような役割があります)
②水循環センターってどんなところ?
今回行った、荒川水循環センターは、埼玉県戸田市にあり県南中央部の荒川左岸に位置する川口市(旧鳩ケ谷市を含む)、さいたま市、上尾市、蕨市、戸田市の5市を対象とする下水道で、昭和41年度に事業着手、昭和47年10月に供用を開始した県内で最も歴史のある流域下水道です。
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※流域下水道…流域内にある複数の市町村の下水を排除するための施設
この施設に運ばれてきた汚れた水は、色々な設備を通ってきれいになり、川に流されます。
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(「埼玉の下水道2022」パンフレットより)
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汚れの塊を燃やす焼却炉は、2/3の熱を再利用している(!)とのこと。高温焼却することでCO2の削減にも貢献しています。
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(荒川水循環センターにて筆者撮影)
センターの入り口にはいろいろなマンホールが展示されており、マンホールカードも配布中です。
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(荒川水循環センターにて筆者撮影)
さて、次は荒川水循環センターの近くにある荒川調整池整備事業(河川の現場)を見ていきたいと思います。
荒川調節池整備事業(河川の現場)
「荒川」は、埼玉県の甲武信ヶ岳から流れだし、東京湾にそそぎこむ河川になります。首都圏を流れる荒川の流域内には、なんと日本の人口の約1割の人が住んでおり(!)、私たちの暮らしを支える重要な河川です。
今回は荒川沿いに整備中の第2調節池の工事現場にお邪魔しました。
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(あらいけDX体験館にて筆者撮影)
①調節池ってなに?
調節池(遊水地)は川を流下する洪水がある規模を超えた大きさになったときに、流下量のピークを計画的に越流させて一時貯留する施設です。河川管理者が設置する河川管理施設が調節池と言われます。
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よく耳にするかもしれない「調整池」とは違うものになります。
※調整池・・・丘陵や町に降った雨が川に流入する前に一時貯留して(流出量をしぼりこんで)保水貢献する施設。
荒川の中流域には広い河川敷があり、この特性を活かした「調節池」を整備することにより、特に人口や建物などが集中している埼玉県南部と東京都区間の荒川流域を洪水から守ることができるのです。
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(荒川調節池工事事務所HP 荒川第二・三調節池事業概要パンフレットより)
②荒川調節池ってどんなところ?
場所は、東京都と埼玉県を流れる荒川の中流あたり(さいたま市の南のほう)にあります。荒川調節池には第一、第二、第三まであり、第二と第三が現在整備中となります。
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荒川調節池のはたらきは下記の3つがあります。(3つめは第1調節池のみ)
・治水機能(洪水調整をして、水害の軽減を図る)
・環境整備(散策やスポーツの場として提供)
・利水機能(水道用水として利用)
第一調節池(彩湖、とも呼ばれます)は平成15年度に完成しており、約3,900万㎥の容量があります(東京ドームの約32個分!)。
令和元年の東日本台風洪水時には約3,500万㎥(!)の水を溜め込んで、流量の調節を行いました。
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第一調節池は水不足のときに水道水として利用できるような利水機能も持っており、普段から水を貯めて活用できるようになっています。
近くに彩湖自然学習センターがあり、第1調節池の役割、そこに住む生き物や植物を詳しく知ることができます。(入場無料、調整池カードももらえます)
今は第二調節池の整備が進められていました。
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荒川を渡る川越線の橋りょうも、堤防の高さを上げるために、架替えをします。今よりも約4~5m高くなる予定です。
第二、第三調節池を整備することで、第一と合わせて合計約9,000万㎥の水を貯めることができ、水害を更に抑えることができるようになります!
(約9,000万㎥は八ッ場ダムの通常時の利水容量とほぼ同じ、東京ドームの約73個分になります!)
今回行った荒川DX館では、完成後や増水時のVRを見ることができます。
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(あらいけDX体験館にて撮影)
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(あらいけDX体験館にて撮影)
最近ではオンライン見学会も開催されていますので、ぜひご参加ください!
まとめ
今回2箇所の現場視察に行き、まちや人の生活を快適に、安全にするために様々な施設があることを学ぶことができました。普段の生活ではなかなか気づきにくいですが、こういった施設や施設に携わる方々のおかげで快適な都市生活ができているんだと実感できました。
ぜひ、あなたのまちの施設にも見学しにいってみてください!
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参考サイト
・荒川水循環センター
・荒川調節池工事事務所
・彩湖自然学習センター
(関東地方整備局荒川上流河川事務所HP)
(戸田市公式HP)