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夜中に食べたみかん
午後0時。
夕飯も既に食べ終わってから数時間経ってちょうど真夜中に差し掛かる時間帯…。
私は作業をしていたのだが、頭を使っていたので夕飯を食べて補ったはずの糖分が切れた。
そのせいも相まってなのか、小腹が空いた。
そういや今日1日、ご飯自体あまり食べられていないことを思い出した。
…あれ、思い出していただけなのに、意識し始めたからか、何故だか余計にお腹が空いてきた気がする。
何か無いかと冷蔵庫や棚の中を探した。
そしたらみかんがあった。これは祖母から送られてきたみかんだ。
銘柄はなんだったか。まあそんなことは気にすることでは無いな。腹の減りがどうにかなればそれで良いか。おいしければなお良いが。
唐突だが私はミカンやグレープフルーツのような柑橘系の果物が好きだ。
みかんは身のつぶつぶ感や甘酸っぱいような味、何よりちょうど良い大きさ。幾つでも食べられる。
味はもちろんのこと、皮を剥くことにも楽しさを感じている。特にグレープフルーツのような大きいものがそうだ。皮を剥くと、クッションのようなフワフワの白い部分。その下に実があるわけだが、綺麗に剥けた時の達成感が地味に好きだ。白いフワフワの皮はアルベドというらしく、身を保護する役割があり、栄養価が高いものらしい。
今そんなことは置いておいて。
むいていたら指に刺すような痛みが。
どうやら、ささくれ部分にみかんの果汁が入り染みたらしい。
ああ、これは後々に痛みでじんじんくるやつだな…と思いはしたものの剥かなくては食べられないし空いた腹も満たされない。
絆創膏も生憎切らしている。明日買いに行かなければ…。
なにはどうあれ今現在は皮も剥き終わり食べているわけだが、
今食べているこれは何個目だっただろうか…?
みかんの食べ過ぎで手が黄色くなるって1日に何個食べたらそんなことになるのやら。実際なったとしたらどんな感覚なんだろう。絵の具の色みたいに真っ黄色になるのかな。比喩なんだろうか?
などとどうでも良いようなことを思いながらも食べ進める。
満足するほど食べ、また自分の作業を再開してから数時間。
朝日が差し込む。知らぬ間に翌日の朝を迎えてしまったらしい。
またやってしまった。
そういや今日は絆創膏の補充をする為にもコンビニへ行かねば。
ああ…でも眠たいなあ。きっと今寝たら次起きるのは昼頃なんだろうな…。
そう思ってからたった数分後には眠気が限界を迎え、本人も気がつかぬうちに眠りについた。
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