母が感じる罪悪感の話

子どもの体温が高いと感じたとき。まず最初に思うこと。
ああこれは38度後半はあるな…明日の予定はキャンセル、あさイチで小児科に連絡して、座薬はあったかな、クーリングしたほうがいいだろうか…

そんなことを一瞬にして考えるけれど、同時にどこかから聞こえる声。

「また熱?先月もだったのに?」
「ゆうべ寒かったのに、布団かけてあげなかったんじゃないの」

病院にかかるタイミングだってそうだ。

「こんなになるまで放っておいたの?」
「こんな軽傷なのに連れてきたの?」
って言われるんじゃないかと思ってしまう。もう何十回と小児科に連れて行ったけれど、いまだに不安になる。

どうして罪悪感を感じてしまうのか。
しんどそうな子供をみているのは確かにしんどい。
けれどそれが自分を責めることにつながるのはちょっとおかしいはずだ。
脳内のバグか何かか?

子どもの体調はすべて自分(母親)が管理すべきという、誰かに言われたわけでもない呪い。正体はたぶんこれだ。

私の場合、父親がいわゆる猛毒(あんまり毒親という言い方は好きではないが)というやつだった。
トンデモ医学が大好物で、「子供の先天性の病気は母親の妊娠中の食生活のせい」「すべての病気は栄養不足が原因」と信じている。年も年なので肺炎の予防接種を受けるようすすめても、反ワクチン派なので受けようとしない。そういう人なのである。

そんな人が親だから、かけられた呪いは無数にあるのだけれど、子の体調不良に罪悪感を感じるのもたぶんそれなんだと思う。

もうちょっと詳細に、わかりやすく書きたかったんだけど、なにしろこの話題は込み入ったことになるので今日はこの辺にしておきたい。
自分の内面に潜り込んで文章を書くのはしんどいね。


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