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私が何故国債をすすめないのか②/② 国債で実際に振り込まれる金額とは
前回、私は自分が推奨していない個人向け国債に1200万円保有してしまっているという話で終わりました。
今回は、その理由と、計算上という話ではなく、現実今1200万円個人向け国債につっこむと、いくらのリターンがどのくらいの頻度で振り込まれているのかをお話します。
まず理由についてですが、私は自分の代で会社を創業しておりますので、仕事上の金融機関との関係構築がまだ未熟なため、そういったことを考慮して、今の所塩漬けしています。
つまり、運用資産としてリターンを期待した投資では無いのです。
ここがネックです。
私はいわゆる富豪ではありません。
生まれつきお金持ちな家庭に生まれたわけでもありません。
ただ、10代の頃10万円からはじめた投資を21年間「経験」し続けてきた事で、そこそこお金に困らない生き方を身につけただけの人間です。
なので、1200万で買いたい他の金融商品が山程あるわけです。。。
2020年から2021年はまさに株価フィーバーの年でしたので、余計にそう感じているというのもあるかもしれません。
さて、では、実際に1200万円の個人向け国債で、どれほどのリターンがあるのかです。
年に2回、リターンが振り込まれます。
直近は12月15日ですね。その前は6月15日です。
半年に一回のペースで振り込まれています。
金額は、それぞれ2391円です。
去年も同額です。
振り込まれている実際の金額なので、税引き後の金額です。
これを多いと見るか少ないと見るかは、あなた次第、、、なんて言える金額ではありません。
どう考えても少ないでしょう!
元本保証があるからなんていう言い訳(?)は通じません!
もはやネット銀行の普通貯金金利を下回っているのですから。
さらに、中途解約すると、直近2回分のリターンを返金しないといけません。
1年分のリターンが持っていかれるということです。
もう何年も経っているので、今解約しても元本割れはしませんが、さすがにいつでも動かせる普通貯金を下回るリターンでは、利回り計算の上では足手まといです。
どんな有識者に、どんな難しい国債の有用性理論を説かれても、私は実際に1200万円の国債を保有し続けている身として、その効果を感じたことがないどころか、現状金銭面だけで考えたら実質マイナスにしか作用していないと主張します。
よって、私は現時点では、個人向け国債は推奨していません。
ただし、時代によって国債の有用性は変化していっていることは確かです。
現状ではおすすめしませんが、国債とリスク資産の負の相関関係が顕著だった時代もありますので、全ての時代で全ての国債がおすすめできないというわけではありません。
あくまでも、現状私のようにお金が足りてない人にとっては、国債よりも別の金融商品に投資したほうが、効率が良いという結論となります。
、、、と、しめくくりたい所ですが、最後にもう一つだけ。
「確かに今のように株がそもそもハイリスク商品と言えなくなっているほど上がり続けている状態では、国債への関心は薄れるが、いずれバブルは弾けるため、その時のためにリスクヘッジしておくべき」という主張もあるかと思います。
これについては、株価との負の相関関係が崩れつつある可能性を指摘されている今、国債を過信するのではなく、もし個人向け国債を有事の際のリスクヘッジのためだけに組み入れようとするならば、その有事が来る前の今のような上昇時に、出来るだけ有事の際の損失を埋め合わせるほどの利益を確保しておき、いざ有事の際には利益を残しているうちに潔く撤退するという考えも1つの選択肢かもしれません。