【イラスト】「改札に行こう」
「改札に行こう」のイラストを描きました。
文字なし、文字ありの2つのバージョンがあります。
文字なしは遊びシート、文字ありは障害について学びを深めるシートとして活用できます。
◼️遊びかた
① 8つのパーツ(駅、人物、エレベーター×2、エスカレーター、階段)をハサミで切る
② 動かして遊ぶ
◼️使用例
コンビニのマルチコピー機を使って、A3サイズでプリントアウトしてみました。
ハサミで切った8つのパーツのうち駅部分のみをA4サイズの硬質カードケースに入れました。
A4サイズでプリントアウトすると、駅部分の大きさがA5サイズ程度になります。
以下は、障害について学びを深めるシート(文字ありVer.)の使い方です。
質問の内容に合わせて、パーツを動かしながら考えることができます。
回答例がとてもながーいです。
◼️学びの内容
① 障害の考え方には、個人モデル(医学モデル)と社会モデルがあること
② 身近な出来事を障害の社会モデルで捉えること
◼️質問(考えてみよう)
① 駅に階段しかない時、だれが困りますか?
② みんなが使いやすい駅にするためには、どうすればよいですか?
③ 車椅子を使って移動している人は、どんな困りごとがあるでしょうか?
◼️回答例
①は、「車椅子を使って移動している人」です。
階段は歩ける人を前提に作られたものです。
階段しかない駅では、歩けないことが障害と考えられます。
これは、障害の個人モデル(医学モデル)の考え方です。
この場合、個人の努力によって、障害を克服することが求められます。
②は、「エレベーターを設置する」です。
車椅子を使って移動している人は、階段やエスカレーターでは移動できません。
しかし、駅にエレベーターを設置すれば移動できるため、車椅子で移動できないことが障害と考えられます。
これは、障害の社会モデルの考え方です。
社会のあり方が障害をつくっていると考えます。
この場合、社会のあり方を変えることによって、障害を克服することが求められます。
障害の社会モデルは、ノーマライゼーションの考え方に繋がります。
ノーマライゼーションの理念のもとでは、社会のあり方を変えることによって、誰もが生きがいを見つけ、役割を担う社会をつくると考えます。
③は、「電車の車椅子スペースに人が立っていて、車椅子利用者が使えない」等です。
障害の社会モデルを理解した上で、車椅子を使って移動している人の困りごと、すなわち社会的な障壁について考えます。
社会的障壁には4つの種類(4つのバリア)があるといわれています。
「物理的なバリア」「制度的なバリア」「文化・情報面でのバリア」「意識上のバリア」です。(それぞれの詳しい内容は、政府広報オンライン 「知っていますか?街の中のバリアフリー「心のバリアフリー」をご覧ください)
社会的障壁は合理的配慮に取り組むことにより除去されると考えられています。
以上、試作段階でのご報告でした!