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起業支援というけれど「面倒なことと顧客から目を逸らさずに異常な程にコツコツ頑張ること」より他に言えることがない

先日、理事をしてるNPO法人薩摩リーダーシップフォーラムSELFで運営予定の県庁18階のコワーキング施設工事着工の安全祈願祭に参加してきた。当日様子はこちら。

このコワーキング施設では起業支援の機能が委託元の県から求められている。「起業支援って小商いの支援か、企業価値1000億超えるスタートアップ育成か、既存事業者の後継含めたビジネスシフト支援と何種類かあるけど、どれやります?」と県にもし聞いたら「全部盛りで!」と答えが返ってきそうで怖くて聞けない(今度聞く)。

ただ鹿児島でも年に何回かビジネス起業塾とかコンテストみたいなものがあるが、なかなかそこの参加者から資金調達したとかいうニュースは聞こえてこない。自治体はユニコーン育成をしたいが、運営委託された団体はそうすると応募が来ないんで、スタートアップ風のモヤッとしたプログラムを提供、そもそもスタートアップ文化のない鹿児島の参加者は小商いのプラン提出で結果チグハグと言うケースが多いのかも。とはいえ、まだ鹿児島では株式で資金調達するという文化はないし、短期間のプログラム委託ではしょうがないところもある。

ショートカットを求めがちだが、結局、起業は嫌なことも面倒なこともコツコツと逃げずにやれる人が成功してるなとも思う。もちろん幸運な成功もあるが、残念ながらラッキーには再現性はない。ユーザーインタビューをやりまくって、深掘りして、課題を解決できるサービス作って、改善を重ねて、使ってくれる人を増やしていくという正道を歩むしかない(もちろん資金調達や知財周りは罠が多いのでその知識のサポートは必要)。ただサービス作りは恐ろしく地味で辛い作業なので「味わってきた苦しさの量を考えると絶対割に合わない」とスタートアップ経営者は皆口を揃えて言うのは秘密。

さて起業支援はどうしよう。同じ事をやってもしょうがない。例えばSELFは経営者の集まりなんで、リアルビジネスやる方が面白そうだ。それこそちゃんとインタビューして作っていかないとなぁ。

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