7.7の鹿児島知事選は、鹿児島が「国策追従」か「独立志向」か選ぶ選挙だよね
政治は苦手で距離を置きたい派なんですが、今週末の知事選、いまいち政策的な違いでは論点が分かりづらいんだけど、結構今後の鹿児島の方向性にかなり大きな影響与えると思うんで、自分的な解釈を書いておきます。
今回の鹿児島知事選、現職の塩田さん、元自民県議の米丸さん、共産党のてのくちさんの3名が出馬されてます。てのくちさんの政策主張は分かりやすく違うんですが、塩田さん、米丸さんの政策の違いがどっちも自民系だし、正直、分かりづらい。
ただこの2候補には大きな違いがあって、「国の政策への追従」と「鹿児島独自の意見に基づく政策」をどちらを重視するかの割合の違いだと思います。塩田さんが前者の割合が大きく、米丸さんは後者の割合が大きい。この2人の候補者のちがいはここで、どちらを選ぶかは、鹿児島県の運営を国の政策追従型にするか、鹿児島は自分たちで独立的にやってく形にするか、どちらの未来が得と思うかの選択と言えると思ってます。
誤解してほしくないのは、塩田さんの中央志向が悪いわけではないです。特に産業がいけてるわけではない鹿児島で国策フォローして、国からの予算の分配を増やしてもらい鹿児島県のインフラや産業振興につっこむ戦略はありです。
ただ副作用として県民の意見よりも国の政策や国会議員の意見が優先されるので、政策が実情に合わなくても、それに対する反対意見は封殺されるリスクはあります(ドルフィンポートの体育館の例とかそうですよね)。また、アメリカ大統領選でトランプが勝つと日本の政策も影響うけて保守に振れる可能性はあるので、その際は鹿児島の保守性は強化され女性活躍やジェンダー平等は先送りになるでしょう。
米丸さんの場合は逆パターンで国策フォローでなく、県民の意見を反映した鹿児島県の特性にあわせた独自政策が期待されます。また女性活躍などジェンダーに関係するリベラルな政策は進むかと思うので鹿児島の保守性は薄れると思います。
副作用として国との関係性維持が課題になります。県民の意見と国策がぶつかった場合、その調整に対応するにはかなりのパワーがいるので、彼女がそれを乗り越えられるかは未知数です。また県民の意見集約のプロセスが増えるので意思決定により時間も費用が必要になり、そのコストを県民として受けることになります。
今回の選挙はどちらの候補者の方向性が鹿児島の将来の利益を最大化するかの選択です。選挙行かずに後でうまく行かなかったら文句だけいうのはちょっとどうかと思うので、どちらがより良いか、自分の価値観に合うかで判断して、選挙終わったノーサイドでみんなでより良い鹿児島にするため頑張るというのが良いんじゃないかなと思います。
(補足) ちなみに自分は今回は期日前で米丸さんに入れました。官僚の友達も沢山いて全員自分より優秀なんで、塩田さんの中央集権志向の方がなんだかんだでリスク低いのはあるんだけど、経営者なので指示されるより色々と自己決定できる方が楽しそうだから。あと、鹿児島の保守性がとても苦手だからですね。
(補足2)結果は塩田さん圧勝でした。投稿はこのまま残して今後の県政見ていこうかなと思います。候補者の皆様、お疲れ様でした。