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EUがLNGと原発を持続可能に指定したことにモヤモヤする最近。ゼロカーボンに必要なのは環境セクターと既存エネルギー産業とのダイアログ(対話)じゃないかと思う。

以前のnoteにも書いたのですが、ゼロカーボン大事です。NPOに関わるようになってから環境系セクターの方と話すことも増え、自社でもゼロカーボンサービスの立ち上げを去年行いました。(自社が利用するエネルギーをゼロカーボンのLPGや電気にしたい九州の会社さんいたらリンク先からご連絡くださいませ)

先日も書いたのですが、ただ、最近はちょっと社会のゼロカーボンやSDGsのモチベーションが落ちてきてるのも感じます。それはなんか皆が「絶対正義」に疲れてきたせいもあると思うんですよ。

脱炭素やSDGsという「絶対正義」は正しいから個人も企業も言い返せはしないんですが、絶対正義の棍棒で殴られると感情としては反発したくもなります。SDGsが欧米ベースの概念でローカライズされてないのも微妙です(日本verのDrawdownも必要)。

僕の場合ですと、先日のEUがLNGと原発を持続可能な投資にしたというニュースに結構嫌気がさしました。LNGは中身はメタンなんですが、メタンってCO2の50倍も温暖化引き起こす極悪物質です。それを自国(EU諸国)の都合でOKにして、どの口で他国批判してのかと。エネルギー企業の経営者としては安定性や価格的に、そうするのは無理もないかなと思いつつ、結局は自国への利益誘導のためのSDGsやゼロカーボンなんだなと嫌な気分になってます。

では、そんな嫌な気分を超えて、社会としてやっぱり頑張ろうという気持ちを作るのは対話(ダイアローグ)しかないのかなと思います。意識高い環境系の人たちが自分のクラスタの中だけで敵(=既存のエネルギー産業、あと意識の低い一般ピーポー)を設定して怒りを増幅するのも散見しますが、怒りって共感を産まない。先鋭化して行き詰まるのは見えてます。

そして今自分の関わるエネルギー業界の人たちが「表面上対応しないといけないけど現実的には(ゼロカーボンとか)無理だよね」と飲みながらダラダラ話すというのもあまりポジティブな状況とは思えません。

自分はNPOの理事もやってるし、LPGの全国会の理事もやっててエネルギー大企業のトップの方々とお話しする事も多いです。そんな両者の間の対話がないのは勿体無い気がします。ダイアローグから相互理解が始まり、信頼して、一緒に進めていくような場が設定できたらそっちの方がいいじゃないでしょうか。環境活動家とエネルギー業界で一緒にジョイントベンチャーとか作っても面白い。vsでなくwithで、対話をベースにゼロカーボン進めていきたいと思ってます。

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