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私の履歴書2025 「地域の幸せなありかた」と、それにどう地方企業、そしてイノベーションが貢献するべきか」

noteの1本目の記事「私の履歴書 「地域の幸せなありかた」と、それにどう企業、そしてテクノロジーが貢献するべきか」を2021年に書いてから4年が経ちました。内容をアップデートしつつ、2025年1月現在の自己紹介を書いてみます。


自己紹介と簡単な経歴

小平勘太 (こびら かんた)
1980.3.18 生まれ 鹿児島県出身。
京都大学とイリノイ大学院で農学を学び、ITコンサルと、農業ベンチャーの複数社起業を経て、小平株式会社の社長に4代目アトツギとして就任。エネルギー、IT、貿易などの事業を国内外で展開中です。2021年から第4創業プロジェクトを開始し、地域に根ざし世界と勝負する新しい老舗として地方企業のあり方を実現中。地域活性化と次世代リーダー育成にも注力し、SELFの理事やアトツギファーストのメンターとしても活動中。

私の公式なプロフィールは以上のようになります。日本とアメリカのアカデミックの世界、コンサルタントの世界、スタートアップの世界、そして今は地方企業とさまざまな世界を渡り歩いてきたことが自分の特徴だと思います。私の人生のドライバーは「好奇心」で、今は「究極の地方中小企業」を創るにはどうしたら良いか、またそれはどのようなものか、に一番、興味があります。

日々の暮らしと湯之元のこと

6年前に鹿児島県の日置市の東市来町に引っ越してきました。鹿児島の西の端にある街です。今住んでいる赤崎集落は6年前は100世帯ほどでしたが今は80世帯を切り、また平均年齢も75歳ほどでしょうか。自分の44歳は集落で3番目に若い世帯主かと思います。

google map

家から見える夕日は相変わらず素晴らしくて、妻とチワワ(17歳)との暮らしを日々満喫しています。

家のすぐ近くの江口浜からの夕日

そして、大きな変化としては、もともと鹿児島市内にあった本社も同じ東市来町内のシャッター温泉街の湯之元という場所に2024年2月に移転しました。本社移転は企業と地域がともに手を取った「地に根ざしたイノベーション」作りのために行いました。

新社屋HARBOR

地に根ざしたイノベーション(Place Based Innovation) と Local to Global

2021年の私の自己紹介noteには「「地域の幸せなありかた」と、それにどう企業、そしてテクノロジーが貢献するべきか」」という問いがあります。私の中には今、「企業は地域に対し、地に根ざしたイノベーション(Place Based Innovation)を通じた資本の循環・環流を通じて貢献するべきだ」という答えが生まれています。地に根ざしたイノベーションとは、地域課題 x 地域資源 x テクノロジーの掛け合わせから生まれた新しい価値であり、その価値を通じて地域外で稼ぎ、地域に再環流して新たなイノベーションを産む資本の流れを地域企業が担うべきだ、と考えています。

KOBIRA社の考えるイノベーションの環流モデル

そして、地方の会社ほど、海外と繋がり、好調な経済の地域からの資本を環流させる、Local to Globalを実現させることが重要です。弊社も今年は利益の過半は海外事業になる見込みで、その意味を強く感じています。
*Place Based InnovationはRe:Public社の田村さん、Local to Global はチイキズカンの坂本さんのフレーズを感銘受けて使わせてもらっています。

地域と企業の境目をあいまいにし、創造性を高める

また、私が行いたいことに、地域と企業の境目を曖昧にして、企業を淡水と海水が混じるような汽水域にし、街の創造性を向上させることがあります。無料施設のHamaoka Pocket Park、街の空き家をオフィスとして回送するTown as a Office、本社Harborを解放するなどはそのための取り組みです。

無料のコミュニティ施設"ハマポケ"
空き家活用したHoroyoko Meeting Room
新本社HARBORでのイベントの様子

また、2024年12月にオープンしたゲストハウス Horoyoi Guest House (もともと居酒屋ほろ酔の跡地)は、膜テクノロジーを使った空き家回収モジュールという地に根ざしたイノベーションの実践場となりました。

Horoyoi Guest House 2024.12

KOBIRAの現在地

また、私が代表を務めるKOBIRA社も大きな変化をすることができました。

経営の3要素、理念、組織、戦略の整備とともに、2022年から1年でさまざまな施策を実施し、企業のアップデートが出来ました。

1年間で50以上のアクションを行い、今も日々、事業の改善、効率化、組織開発に努めています。もちろん、大変なことや問題は沢山あります、言い表せないようなハードな体験も失敗もありますが、それでも前を向いて動いてこうとしてます。

私と地方と会社の未来

「未来を予想する最も簡単な方法は、自分で未来を創ることだ」という言葉があります。「どうやったらできるのだろう?」と悩んでいた2021年に比べて今の自分は、少しづつ前に進み、究極の地方中小企業とはどうあるべきか?の輪郭が見えてきたし、手応えも得てきたのかなと感じています。

このままだと人口縮小、地方自治体の疲弊、国力の低下、と、「落ちていくだけの地方の未来のバッドエンドな未来を捻じ曲げることができる会社であり、私でありたい。」と考えています。どのような未来を創ることができるのか、またこの履歴書が数年後に更新される日を楽しみにしてください。

補足 (X、noteマガジン)

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