金も払わずにサービスを要求してくるクソ顧客を断るにはMVVの浸透が必要だ
最近、官民含めていろんなところと仕事していると、世の中には金も払ってないのに、下請け扱いしてきたり、無償でのサービス提供を求めてくる「顧客(笑)」が沢山いることに驚く。そして、彼らは無償でサービスを引き出すことを自分自身が「仕事ができる」と勘違いしている節があり、始末に追えない。
経営者レベルだと、そんなとこ赤字なんだから切ってしまえ、と言うんだけど現場レベルだと、「将来的にナニか案件があるかもしれない」とか「先代からの付き合いだから」とか、「あとで上司に怒られるんじゃないだろうか」とズルズル付き合いを継続してしまうだろう。そんな時に使えるのがMVVだ。
MVVはミッション、ビジョン、バリューの頭文字をさし、うちの会社では以下としてる。
桃太郎でいえば、ミッションが村の平和、ビジョンが1年後の鬼の討伐、バリューが犬猿雉がチームとして仲良くすること、となるだろうか。
MVVがなぜ必要か、という議論はあって、前はいらんかなとおもってたんだけど、これはなかなか便利だと思うようになってきた。
経営者レベルだと進出事業の取捨選択、管理者レベルだとKPIの設定方法や部下の育成や採用の方向性に一本筋が通るようになる。現場レベルだともしかしたら、顧客の選定の基準になるんじゃないかと思った。
例えば、ビジョンのなかで「信頼できる未来志向の顧客を全力で応援するサービスを提供する会社になる」と書けば、裏を返せば「金も払わないでサービスを要求するクソ顧客は信頼できないし、未来志向でもないので切ってよろしい」と会社にお墨付きをもらったとも言えるだろう。
もし自分の会社が、金も払わずに惰性で無償サービスを受けているなら気をつけたほうがいい。先方の会社の目が覚めた瞬間、バッサリ切られるのはあなたの会社なのだから。