見出し画像

地方企業はローカル投資を通じてPlace Based Innovationを生み出し、グローバル市場にチャレンジしよう!

地域と会社のグランドビジョン

2年前に設定したVisionに「地域だからこその可能性が花開く、ワクワクあふれる街を生み出す」というビジョンを設定してから、様々な地域のプロジェクトが生まれて、本社まで移すことになった。

そんな中、先日の薩摩会議2024の中で、今後の地域のグランドビジョンを整理する機会もあり、「地方と関わることが自社の戦略にどう貢献するのか、どう位置づけるのか、また関わっている湯之元の地域はどんな未来に向かうのか」を整理できてきたので書いてみようと思う。

経営の3要素

会社の3要素は「存在目的」(存在理由 = ミッションやパーパス)「戦略」(どうやって比較優位を作るのか)「組織」(どうやってそれを実現するのか)と言える。昔のうちの会社は、存在目的は「お金儲け」、組織は「可能な限りコストをかけない」だったのだけど、それが行き詰まりを見せたので、今は存在目的としてミッションを定め、組織開発を組織ポリシーに基づいて行うことになった。現状の3要素が上記になる。この中で戦略に位置付けているのが「Place Based Innovation & Local to Global」になる。

Place Based Innovation & Local to Global

一般的な地域企業の基本的な戦略は、シュリンクしていく地域の外からいかに外貨をゲットしていくかと地域内の小さいところを吸収して寡占化していくということだと思う。自分としてはどちらもありつつも、地域のインフラ企業として地産地消のエネルギーを中心に「地域の資本の循環を促す」Circularな仕組みを地域でデザインすることが自社の戦略として重要だと思っている。

また、社内にはDXや貿易や参入コンサルティングを行う事業部もあるので、地域から直接海外市場にチャレンジするLocal to Globalを意識している(Local to Global はチイキズカンの坂本さんが言ってて自分の中で大切な言葉になってる)。また、海外企業から見たときに重要なのは、KOBIRAの会社がどういう存在で、どんな独自性を持っているかだと思う。その独自性がなければ金持ってる大手には敵わない。

そこでその企業としての独自性を持つのがPlace Based Innovation(地に根差したイノベーション)の戦略だと思う。これは去年の薩摩会議でRe:Public社の田村さんに教えていただいてから自分の中で大きな言葉になっている。イノベーションは均一な環境から生まれるわけではなく、多様な課題や資源の予想外の組み合わせから生まれる。地に根ざすことで、都心の高層ビルでは生まれないイノベーションが生まれるのではないか?という考え方。

自身が今、地域のプロジェクトを行っていることと、会社の戦略を結びつけるのであれば「地域の課題を先端技術と地方資源を組み合わせたPlace Based Innovationで解決することで、そのイノベーションを手にグローバル市場で外貨を稼ぎ、その外貨を再投資してさらにイノベーションを生む」ことにあると思っている。

具体的な実践「膜(まく)技術を使った空き家回収モジュール」開発

詳細はcampfireのリンクを見てほしいいんだけど、ちょうど、今年の夏からプロジェクトを始めていて、空き家問題の解決(地域課題)を特殊な膜(まく)の技術とデザイン始めたところ。(2024.10末にクラファンは終了)

どこまでスケールするかは分からないんだけど、素晴らしいメンバーや協力会社が良いものを作ってくれると思うので、面白くなると思うし、一つの地域の希望になると思う。

Innovationに繋げる地域貢献のデザインと「ネオ企業城下町」

最初は、趣味でやってた地域のプロジェクトは今後、会社の戦略に結びつけながらやっていくと思うし、1社だけではなく、他にも一緒に同じようなサイクルを回しながらチャレンジする会社に同じ地域に来て欲しいと思う。共創型の「ネオ企業城下町」を一緒に作りたい。

どの地域も観光で地域活性化を行えるわけではない。ただ湯之元は行政とスタートアップと地域企業がゴリゴリに連携している面白い地域になってると思う。その中でしっかり地域への貢献をイノベーションを作るために向き合う会社があるので、湯之元への本社移転も待ってます。


いいなと思ったら応援しよう!