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僕は国際協力のプロじゃないし、プロになれなくても、別にいいんじゃないだろうか。

僕は国際協力のプロじゃないし、プロになれなくても、別にいいんじゃないだろうか。


最近、そう考えるようになりました。


正直に言います。僕は開発学の大学院を出たわけでも、JICAやNGO、開発コンサルタントに就職した経験があるわけでもありません。


だから、周りにいる「国際協力のプロフェッショナルたち」を見ていて、引け目を感じていた時期がありました。このままでは、僕はダメなんじゃないかと。


でも、あの方の一言が、僕が自分の役割を再考するきっかけをあたえてくれたんです。


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僕は毎日のように国際協力やアフリカに関する情報をSNS・ブログで発信していますが、大学院で開発学を学んだ経験があるわけでも、国連やJICAで働いた経験があるわけでもありません。


僕がウガンダで現地パートナーのサイラスとやっている活動は、ボランティアにちょっと毛が生えたようなもんです。大きなNGOがやっている支援プロジェクトに比べたら、大した社会的インパクトもありません。


だから、もっと専門的な知識を身に着けて、専門性を磨いて、世界で活躍する国際協力のプロに追いつきたい。いや、追いつかなければならない。


そうやって、自分自身を追い詰めていた時期もありました。


例えば僕が「人生の師匠」と崇めているテラ・ルネッサンス理事長の小川真吾さんは、アフリカで15年以上も紛争被害者の支援に取り組む、国際協力のプロ中のプロです。


ウガンダで活動している時、何度も何度も話を聞いていただき、活動に対するアドバイスをもらってきました。


だから、そんな小川さんに少しでも追いつくため、もっと開発学や平和構築について勉強して、自分も国際協力のプロフェッショナルに仲間入りしたい。そう考えた時期もありました。



でも、その小川さんから、先日こんな言葉をかけてもらったんです。



「原君には、『つなぎ役』として頑張ってほしい。」



僕には開発学の専門知識も、国際協力のプロジェクトを管理する専門知識もありません。


正直に言います。周りの国際協力のプロフェッショナルたちを見ていて、自分の実力のなさに引け目を感じていた時もあります。


でも、小川さんからかけてもらったこの一言で、僕の中で考え方が変わったんです。



僕がやるべきなのは、国際協力という世界と、国際協力にまだ足を踏み入れていない人たちを、つなぐことなんだと。



「自分の記録のために残しておこう。」そんな軽い気持ちから始めたブログも、気づけばもう5年近く続けています。


最近はブログだけではなく、YouTubeで僕の存在を知ってくれて、国際協力に興味を持ってくれる人にも出会えるようになりました。



国際協力を仕事にしたいと考えていた学生時代の僕は、プロになることが正義と考えていたんです


あの頃の僕と同じように、国際協力に興味を持っている現役学生の方は、いずれは大学院に進んで、その後は海外で2年以上の勤務経験を積んで…と、どうすれば国際協力のプロになれるか、ご自身のキャリアプランを考えているかもしれません。


でも、必ずしも「プロ」にならなくても、国際協力に関わる方法はある。平和な世界を作るため、貢献する方法はある。


最近はそうやって考えるようになりました。



国際協力は働き方ではありません。一つの生き方です。必ずしもそれを仕事にしなくても、国際協力に関わる方法はいくらでもあります。


だからこそ、僕は「つなぐ役」として、この世界に貢献したい。まだ国際協力の世界に出会えていないたくさんの人たちと、国際協力という壮大なテーマの世界をつなぐ人として、貢献していきたい。


自分だからこそできることは何なのか。自分だからこそ社会のために発揮できる価値は何なのか。


この問いに向き合い続けながら、これからも自分だからこそ果たせる役割を追求していきます。


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原貫太 / フリーランス国際協力師
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