本当に大事なのは、関心を持つことではなく関心を持ち「続ける」こと。
アフリカで起きる紛争でも、東南アジアで深刻な貧困でも、世界の不条理を知ればほとんどの人間は何かしら感じるわけで、関心を持つことは誰にだってできる。
誰かの本を読んだり、講演を聴いたり、新聞記事を読んだり、ちょっとしたきっかけさえすれば、少なくともその時は
「もっと知りたい」
「自分に何ができるだろう」
「寄付してみようかな」
などと感じるはずだ。
関心を持つことなら、どんな人にだってできる。だから、本当に大事なことは関心を持つことではなく、関心を持ち「続ける」ことだと思う。
手段や形式は変われども、僕は学生時代からずっと国際協力に関わり続けてきた。時にはアフリカで支援活動をしたり、時には自分で本を出してみたり、時には講演活動をしたりと、国際協力をテーマに、色々な活動に携わってきたつもりだ。
でも、日常生活にはそんな世界とは全く関係のない、たくさんの「誘惑」が潜んでいる。学生であれば、友達と飲み会を開いたり、彼氏・彼女とデートをしたり、バイトに忙殺されたり。
「僕には仕事しかないんだ!」と息巻いていた頃もあったが、うつ病を経験したこともあって、最近はその「誘惑」と上手に付き合っていく必要性も感じている。
でも、そんな”世界の不条理”なんかとは全く関係ない出来事が身の回りにたくさんある中で、地球の裏側に向いたアンテナをどれだけ高く保ち続けられるのか、関心をどこまで持ち続けられるのか。平和ボケした日本社会で生活していると、これが結構難しい。
関心を持ち続けることは、何らすごいことではない。何かのきっかけさえあれば、誰だって関心を持つことはできる。
本当に大事なことは、その関心を持ち続けること。だからこそ、日本にいる時も海外のニュースに目を向けたり、モヤモヤとした想いを言語化したりといった作業が大事になるのだと思う。
フリーランスになり、働き方が変わり始めた今だからこそ、自分の胸にもう一度刻みたい。