【考察】嫌儲バイアスと芸人Youtuber
お疲れ様です。今日の話題は自分の好きな芸人Youtuberとそうでない芸人Youtuberの違いはどこにあるのかに対する考察です。
先日「100日後に死ぬワニ」の最終話が更新されましたが、考えさせられる深みのあるラストに作品自体に賛否両論が巻き起こりました。しかし、完結直後にメディアミックス展開という明らかに金の匂いがする流れへ作品は持っていかれます。こちらは否定的に捉えられることが多く、自分はZIPやスッキリなどの情報番組がこぞって取り上げられている点に違和感を感じました。
この違和感や嫌悪感の正体は嫌儲(けんちょ)バイアスだと言えるでしょう。人間は本能的に儲けを出している人間に対して負の感情を抱くようにできてしまっているのです。「儲かっているのだから真っ当なやり方じゃないんじゃないの?」みたいな。これに日本人特有のマネーリテラシーの低さが相まって、Twitterや5chなどのSNSは嫌儲地獄の様相をたびたび呈します。
この話自体は、「日本人のしょうもない民族性だから自分は精々意識して囚われないようにするのが正解」と割り切れば終わるものです。しかし考えを少し派生させてみれば、現在の芸人Youtuberが成功するための必要要素が見えてくるのではないでしょうか。
端的に代表例を挙げると、宮迫博之とガーリィレコードチャンネルの違いで説明できる気がするのです。
雨上がり決死隊の宮迫博之が開設しているYoutubeチャンネルは、嫌儲バイアスの影響を悪い意味で受けているでしょう。個人的には構成作家の存在が透けて見えるような番組構成と編集が原因の気がします。もちろん金儲け自体は何も悪いことではないのですが、どうにも悪人が金儲けしようなんてとんでもないという言外の雰囲気をこのチャンネルからは感じます。低評価率の高さやコメント欄の悪さがその根拠となりますね。
一方ガーリィレコードチャンネルは、ホームビデオの投稿を謳っており動画の大半は無編集で投稿されているので、アットホームな空気感を醸し出すことに成功しています。普段の生活を切り取っていることも多く、そこからは金の匂いはあまりしません。事実案件動画は気分を害していることを示すようなコメントも散見され、相対的に低評価率も高くなっています。
両者の違いを分けているのは金の匂いという点であり、それは見えない部分で高感度に影響しているのではないでしょうか。そう考えると自分もガリレコが稼いだ金で豪遊する動画が出たら見限る自信があるので、その点ではバイアスからは逃れられないのかもしれません。
これを応用すれば、これから芸人Youtuberとしてレッドオーシャンに乗り出そうとする場合に金の匂いがしない動画編集を心がけるのは、印象アップでプラスに作用する可能性が高いのではないかと言えます。
まあ結局動画がおもろいかどうかが全てなんですけど。
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