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自身にも他者からの異性判断があったことで、先日の件に改めて色々と思ったの

女の子だと思い込んでそう告げてしまった見知らぬ小さな子が 実は男の子であったという体験が以前ありました。

ところが先日
奇しくも同じ商業施設の別場所にて、私自身が異性に間違われるという事がありまして。

いや 私自身はその時、とても嬉しかったのです。
そして先述の記事の件はこの日もずっと頭にはあったので、改めて色々と思う切っ掛けとなり
少しまた記事を綴ってみたいと思った次第です。


🎗それは“嬉しいこと”なのか“嫌なこと”なのか

私にとって私自身が異性に思われたのは、嬉しい事であったのを先程触れました。
ネットであまり自身のジェンダー関連を明かさない方がよいものですが
こうした記事に際し私自身の説明は必要かと思います。

と申しましても
性自認やLGBTQ等の専門的で複雑な話ではなく
(そもそもあれらも、何かに名前を付ける為のカテゴライズでしかないはずです)
只々、私は何が好きか の話でしかありません。

私は
心身の性別は同じです。

“一般的”に“異性が好むもの”とされるものを好む傾向。衣服や仕草は異性のものに憧れをもっています。

所謂異性装の丸々ではなく、自身の性別でも“おかしくない”範囲で異性ブランドの服を取り入れてみたり少し化粧をしたり、そうした装いをしています。
..正直なところ、スカートとかもっとヒラヒラの服とかすごく可愛いなと思ってはいるのですが、それを自身が着るのは違うと感じてもいます。
可愛いものは大好きですが、異性である自身にそれが似合うかと言えばそこは違うものという自覚がありました。

よく云われるようになった「好きなものは周りなんか気にせず自由に着たらいいよ!」は尤もなのですが
先述のように女装がしたい訳ではなく、只々、可愛いものへの憧れという、その擦り合わせでのコーディネートが自身のやり方でもあります。
また
“性別に関わらず可愛いものが好きでもいいよね”、は今時普通に語られがちではあっても
どうしたところで
自身の 少なくとも見た目は自身の肉体の性別でしかないと思っていたのです。

そこを
その方はナチュラルに私を女性と捉えて下さいました。
初対面の方です。
私のこうした諸々を知っていて気を使われたなどでも勿論ありません。

とある手続き窓口の方で、私の情報入力をする中でスッと女性を選択されていて、「あっあの私..」と告げるとかなり驚かれていて。。
私は帽子を被ってマスクもしていました、でもその方も仰ったように声などで普通は性別くらい判るものですが、仕草や物腰、全体から受ける印象でそう思われたそうで。
告げてからも何だかまだ信じられないといった感じで、そこまでかと私自身戸惑ったほどでした。

でも
嬉しかったんですよね。。本当に。
繰り返しますが別に私は異性の性自認を持っている訳ではありません。
ですが、“異性のものとされている”仕草や衣装や持ち物に憧れを持っている内面が、そうして第三者に伝わる形で醸し出されていたというのを客観的に知れて嬉しかったのです。
(※勿論その方の感受性もあるのだと思います。誰もがそう思われるとは限りません)

その方は第一声やはり謝られていましたが、私としてはそうして全然嬉しい事なのでした。
そして説明含めて先述のような話もして(話し易い方でしたので。。)、色々御話してゆく中でまずここに立ち寄ったのが私の好きなサンリオキャラクター関連だった事も御話したところ、「でしたら。。」と、窓口にあったその子の色んなノベルティを下さったりもして。
すっかり打ち解けて様々な話をさせて頂ける機会にもなったのでした。

前置きが長くなりましたが
そこで振り返ったのが件の、お手洗いで遭遇した、女の子にしか見えなかった男の子の事でした。

勿論状況はまるで違います。
あの子にとって私は突然声をかけてきた見知らぬ大人です。
私も思わず謝り「こういう事言うのっていけないね」とだけ告げて、逃げるようにその場を離れてしまい、その子が傷付いていないといいなと漠然と後悔していた訳なのですが
私が窓口の方に語ったように、“彼”の立ち入った話を聞けるのなら聞いてみたかったというのが今の気持ちです。
触れてはいけない事のようにしたかの印象を持たれてはいないかの心配もありました。

その子にとって、限りなくジェンダーレスな、初見ではまず少女と感じるはずの自身の外見をどのように感じているのか(※自身の好みにせよもし親御さんの趣味にせよです)。
そして異性だと判断された事をどう感じたのか。

私ですら、謝ってしまいました。
何に謝ったのでしょうか。
今整理するなら、私がその子を女の子だと思い込んでお手洗いへの侵入を止めてしまった事でした。
別にその子の装いをどうこう言った訳でもありません。
でもどう言うのが正解だったのか判らず、咄嗟に謝ったのだと思います。
“謝る”というリアクションにしてしまった事が
ずっと引っ掛かっていたのかも知れません。

きっと
“そう間違えられて嫌だった”という事はなかったと思うんです。
だって選んでその姿なのですもの。。

言いたい処ですが、それは相手が大人の場合です。

その子は
歳の頃は一桁と思われるお子さんだった訳です。
親御さんがそうさせてる可能性も捨て切れない訳で。

でもその辺は幾ら考えていた処でもう判りようもないので
只々
あの子が大きくなってもそうした装いを好んでいた際に、「そういえば小さい頃知らない人に初対面で女の子判定されたな..そんなに可愛かったかな!☻」くらいの感じでプラスの思い出になっていてくれたらと
勝手でも何でも 願ってしまうのでした。


🎗「世の中のかわいいモノは 女の子のためにあるらしい」という言葉の重さ/重いと考えなくていいのかしらの御話

先述の
“そう間違えられて嫌だったという事はなかったと思う”は
何も“そういう装いなら女性だと思われたいに違いない”という話ではなくてですね。。

前項でも少し触れましたが、本項目ではちょっとそこの話も掘り下げてみたいと思います。

これはもう私個人の感覚の話で語る他ないのですが
私が何故嬉しかったかというのは先述の通り。
─もう少し言い方を変えてみましょうか
語弊を恐れず云えば“女性のものであるはずの可愛らしさやたおやかさ”を、女性でない自身が持てていた事を第三者の視点で知れたという事の嬉しさだったのだと思います。

見出しの「」内の言葉は、映画化も控えている『先輩はおとこのこ』という作品にあった言葉です。
この作品は見目麗しい女装男子が主人公で、一見するとLGBTQ方面の御話と思われそうですが
そうではないのがこの作品の肝です。
(※因みにnoteの原作レビュー記事で「トランスジェンダーの花岡まこと」と本当に何も伝わっていない嘘を書いている記事が検索上位に在り..。本編を読んでいてもそういう適当な認識でしかない人も居るんだなというのは、世間一般のこうした事に興味ない方からするとそんなものなのかも知れませんが..)

主人公まこと先輩は“只々可愛いものが好きなだけの男の子”であり、何らかのカテゴライズをされるものでもない そうした意味合いを込めての平仮名表記と思われます。
(英字副題がそっと添えられていて、その意味を知れば正にそういう事なのだと感じます。)
今時なら“男の娘”とでも漢字をあててしまうミスリードも狙った、あくまでも“男の子”である彼の御話です。

この作品について語ると長くなるので一旦ここまでに留めてこの言葉の話に戻り
私もですね
この作品に出逢う前からこれを凄くずっとずっと思って来ていたもので..。

最近の話としても
出勤経路を変えて駅から地下街を通っていくようになったのですが、その際にいつも前を通るコスメショップが在りまして
そこの前を通る度にも、そんな事がふんわり頭の中を揺蕩っていたものでした。
いいな ちょっと覗くだけでもだめかな などと思いながら、道沿いの商品陳列を眺めているだけでも素敵なものでした。

デパートなどであればそれそのものの売り場へ立ち入る感じですからなかなか敷居も高いものですが
ここはコンビニやスタバが並ぶ中に大きく開けた形の店構えになっており、丁度少し道が曲がる角でもあるのでショートカットのように入ってもいけて
先日とうとう、丁度替えも欲しくなっていたので良さげなマスクを見付けてこれならと(恐らく女性用なのですが)買ってみまして。
20円もする持ち帰り紙袋も、お店のロゴが入っているというので折角なのでつけてもらったら作りもしっかりしていてこれがまた可愛くて。

その後はちょこちょこまた眺める通過人になってはいるのですが
まぁほんと、コスメってキラキラしててパッケージから可愛くて、中身も誰かを彩る為だけに特化したお品ですから、それらが並んでいるだけでずっと視ていられます。。
(不審者になってしまうので流石に少し眺めて立ち去りますけれども

そういえば以前知人に自室のコスメボックスの写真を見せてもらった事があったのですけど
自分であんな風に揃えてにこにこしてしまえばそれもまたいいのかも知れません。
私も少しばかりコスメを使っているといってもファンデとマニキュアくらいで、ルージュやアイシャドウは買ってみた事もありましたが流石に流石かな〜〜..とつけてはいないんですよね。
(あと本格的にやるなら本当に滅茶苦茶工程が多いのも知ってるので、半端にするくらいならまぁ七難隠しと部分おしゃれくらいに留めておこうかと(爪も小指だけ塗ったりですね(小さいから綺麗に塗りやすいですし仕事の日は落とさないといけないのですぐ落とせるように

「だからもっと自由でいいのに」は重ね重ね尤もなのですが
それを押しすぎると奇異の目で視られる事もあるわけで
楽しむ為のおしゃれで面倒ごとを招いてもという距離の取り方でもあるのでした。
ここはそれこそ人それぞれでいいと思うのです。

例えば所謂男装をする女性はカッコよくキマりがちでも、男性が女装で一定のレベルを出すのはとてもハードルの高いものであることが多いのは一般的にも伝わりやすいものな気がします。
商業として個人で男性用の女性服を作ってる方がいらして、その方のお洋服を愛用している方のお写真や動画が公式で上げられているのを見た事もあったのですが
本当に只、着てるだけの方が多いのが凄く気になってしまって..。
勿論それだってその人がそうしたいのだから自由でしょうという話ではあるかと思いますが
例えばこのお洋服を着るならもっと髪や化粧をこうしてみたりしたらいいのにってあるじゃないですか。
多分、意図してトータルコーディネートを“男性のまま手入れせず単にヒラヒラの服を着たい”ではなくて、そこまで意識がいっていないように思えて。
「そんなの余計なお世話だ」となるのでしょうが、折角素敵なお洋服を着るなら..って。
人の目なんてと云うでしょうが、それだって
素敵なお洋服を着て、それを見た人にもあらオシャレって思ってもらえた方が楽しくないですか..?みたいなね。
本人は楽しく着ているつもりでも
「ちょっとおかしい人が女装してる」みたいに映ったら勿体無いじゃないですか。
気にするな、ではなくて
折角素敵なお洋服を着たい意識があるのだから
わざわざ悪い風に捉えられやすい感じにしなくたってって思っちゃうんですよね..。
人それぞれって言ったじゃない、と言われてしまうとおしまいなのですが
本当に“そうしたくてこのトータルにしてる”ならよいのですけれど というそこだけで。


🎗未来

発端の子の話に戻りまして
あの子が育っていく中できっともっと自由な世界が迎え入れてくれる事と願っています。
今でも凄くそういう意識は育っていて
ナチュラルに男性のお化粧やオシャレは浸透していますものね。
それが性同一性障害やLGBTQとはまた違う場所での、“ただそれが好きなだけ”も同様に。


それこそまこと先輩のおじい様みたいな老後が本当に理想でして。。
ぽむ先生の漫画作品『先輩はおとこのこ』は本編の最終巻まで刊行済(※現在過去編として新規連載も始まっています)で
詰め込みながら原作咀嚼と再構築が本当に見事で“原作の当初の最終話”まで描かれたtvアニメ版も来年念頭から再放送があります。
2月にはその先の、恐らく完結まで映像化される映画版も。
是非触れてみて頂けましたら、こうした世界を縁遠いと思われている方にも沢山の事が伝わるのではないかと思います。

“普通”って何だろう
“特別”って何だろう。
そんな中で
それぞれの““特別””を見付ける物語です。
「偏見をなくそう!」とかでなくて、この切り口で様々な人のそれを描いたのが本当に衝撃でした。
“多様性を理解”とかそんなのじゃなくて
世界はこれからこんな風に広がっていったら素敵だなって。。


取留めなく
未来を想いながら終わります。

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