【4万字】ブログ『kansou』の全てを公開します
10年間運営し月100万PVを誇るブログ「kansou」の全てを公開します。私が何を考え、どうやって文章を組み立てているのか、その全てを公開します。
ついでに性癖も公開します。
※自著『書けないんじゃない、考えてないだけ』を再編集したものになります
1章 文章力=文章について本気出して考えた時間の量
「文章を書く」と決めた時点で全員文豪、いや「文王」
好きなものが得意なものとは限りません。
例えば、私は強靭な肉体と鋼の精神力と人間離れした知性を持っていますが、「歌唱力」だけは全くありません。死ぬほど歌が下手です。カラオケの採点で、他の人間共が歌うと、
「神業のようなロングトーンです!」
「透明感のある歌声ですね!」
「一つひとつの音が生き生きと聴こえてきます!」
「安定感、ビブラート、声の響き、全てが完璧!」
「もしかしてプロの方ですか?」
と、「採点キャバクラ?」かと思うくらい褒め殺しているのに、私だけはどれだけ原曲を聴き込んで歌っても、
「アレンジが目立ちます。まずは基本のメロディをしっかりと覚えましょう」
「高音と低音があまり出ていないようです。もう少しやさしい曲にトライしてみては」
などと訴えたら勝てるレベルの罵倒をされ、しまいには一緒に行った人間から「あれ~? この曲好きって言ってたけど、実はあんまり知らないでしょ?」と煽られ、血の涙を流しています。私は音楽のことを誰よりも愛してるのに、音楽は私のことを愛してくれていない。
野球が好きな人間が全員ホームラン打てるわけじゃないですし、お笑いが好きな人間が全員面白いわけじゃないですし、漫画が好きな人間が全員絵が上手いわけじゃないですし、格闘技が好きな人間が全員タトゥーのマッチョではありません。エロいのにセックスできない童貞は死ぬほどいます。
これと同じで、文章が好きで文章を書きたいと思っても、文章が上手く書けるとは限りません。
「長い文章が書けないんですが……」
「文章力ってどうすれば上がりますか……?」
「ブログのアクセスが全然ないんですが、どうすればいいですか……?」
「語彙力がなくて……」
不安でしょう。わかります。でも、安心してください。切り抜き違法ショート動画ばかり見て、文章なんか誰も読まない修羅の時代に「書く」という選択をしたあなたは文豪、いや文字の王「文王」と名乗っていい。
しかも、140字のポストですら「ダルい」と思われてイヤな顔をされるのに、それ以上の長文を書こうとしている。もはや正気の沙汰ではありません。
もっと自分の異常性に自信を持ってください。あなたはもうすでにこの戦いに勝利しています。そしてもうひとつ、知っておいてほしいことがあります。
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