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呪術廻戦 第269話 『検討』感想

──というわけで前回の「憂太テメェコノヤロー!!」はやはり真希さんの台詞でした。いや先々週リカちゃんの台詞説あったの何なんだよ!憑霊のガキイノタク説並に胡乱じゃねーか!!と素で猪野先輩だと思ってた僕が言うのもアレですが。何はともあれ無事元の肉体に戻れてよかった…!

しかし羂索と同じ縫い目がついたままだと罰ゲームめいてて正直笑いが…!これ絶対先輩に羂索の「キッショなんでわかるんだよ」真似させる二次創作描かれるでしょ!何なら下々先生自ら単行本の空きページとかで描いてくる予感すらしますよ!オモロに魂を売った先生ならやりかねない…!

伏黒くんの謝りたいことってのは「もういいんだ」とか言って戦い放棄したこと?で、虎杖くんの方は一話でスクおじの指食ったことそのものか。そこにフォロー入れてくれたのが日下部さんなのは嬉しいですね…!死刑賛成派だった彼が言うからこそ客観性のある言葉として聞き入れられる。

乙骨ボディが無事だったのはリカちゃんによる反転術式のおかげ。要はゴジョータは模倣術式で一時的になってただけで、乙骨ボディさえ無事なら元々戻れたってこと?リカちゃんはゴジョータに接続されてはいたけど自分の意志でついて行かず、本物の乙骨先輩を治すことの方を選んでたと。

羂索が領域展開後もなぜか動けてた理由、「複数の術式を意図的に何かしらの手段で分けて~」とかめっちゃふわふわした理由で済まされた…!まあ羂索がどんな術式有してたかなんて日下部さんが知る由ないのでしゃーないですが。しかしこれあと二話で具体的に明かされることあるのか…?

一定以上の呪力を帯びた物質が対象の「不義遊戯」が呪力0の真希さんを入れ替え不可能なのは成程なと。とすると羂索への奇襲時のカァァアンッって音はやはり例のビブスラの音だったのね。乙骨先輩を奇襲担当にした理由の説明のみならず、敵としての羂索の格も同時に保つ良いフォロー。

呪言で停止→「処刑人の剣」で一発KOすればよくね?もネットで指摘されてたやつ~!そこを呪言は録音~再生が発動中扱い、加えて棘先輩への反動がデカいと補足してきたのも無理のないフォロー…!喉へのダメージが効果のデカさに比例するのも元々あった設定なので頷くしかありません。

で、日車さん生きてたんかいワレ!こんな七海さんと重なるほどの退場演出で死んでないことある!?まあ確かに血出てたのは左半身だけで別にコマ切れになってた訳じゃないですが。呪言は耳から脳を呪力で塞げば防げるらしいので、スクおじが無警戒になる領域内で使ったのも納得の選択。

「アイツらが初めからいたら話は変わったろ!!」→「「「それはそう」」」ここノリがインターネットすぎんだろ!ミゲル(とラルゥ)の有用性について誰一人異論ないのが完全にTLの住人ですよ!!いや説明し切れない部分は潔く認めて正解だと真面目に思います、下々先生らしい割り切り方。

虎杖くんが参戦時から装着してた謎アーム、乙骨先輩の呪具だったとあっさり明かされた…!結局赤血操術の習得とは何も関係なかったのね。それに対するツッコミが「んなもん軍手でもいいだろ」はさすがに草。いや普通の軍手だったら手を隠すために着けてるって勘付かれやすくなるだろ!

例のモニター付きの謎観戦室がリカちゃんの中だったのは日車生存と並ぶ衝撃の事実!やけに沢山呪具格納してるなと思ってたけど物理的にデカくなれんの!?四次元ポケット的なやつじゃなく!?これリカちゃんは憂太以外のヤツ入れるのやだとかごねてそうだけど大丈夫だったんだろうか…

「不義遊戯」は呪力に反応して入れ替えるので、スクおじの呪力が強い中心にいた虎杖脹相を捉えられなかったのは納得。猪野先輩はどうやって助かったか描写なかったけど憂憂くんが転送させてたのね。ここで「そうなったら俺が死んでたよ」と言う虎杖くん、改めて兄貴への感謝が深いな…

真希さんの発言で突然笑顔になる棘先輩とパンダは何?まさかのゆたまきフラグ?まあ下々先生ってファンブックで「これからはさすがに(里香以外の女性を好きになることは)あるんじゃないですかね…」と答えてるのでそんなに意外じゃないですが。ただまあゆたりか過激派は暴れそうだな…

三輪ちゃんが簡易領域で真希さんを守ってたのは確かにあった描写。彼女の役目はただ守るだけでなく近くに真希さんもいると自身の呪力で示すことでもあったと。あれでも「不義遊戯」では呪力0の真希さんは入れ替え不可能な筈だよね?真希さんも三輪ちゃんと一緒に憂憂くんが転送した?

つーか三輪ちゃん、真希さん守る役すること日下部さんに黙ってたんかい!まあ単なる教師が生徒に向ける心配だと思いますが、少数勢力であるくさ三輪派はCP描写としてハシャぎそうだなあ。日下部さんからの心配自体は瞬殺される奴代表に三輪ちゃんを挙げてたときから一貫性ありますが。

「君の箒は乗り心地良かったよ」は冥冥さんは上空から味方の位置を把握→憂憂くんや東堂さんに伝えてたってことなのかな。まあ実際西宮ちゃんもちゃんと働いたんだと思いますが、言い方のせいでなんか若干雑なフォローに聞こえるな…w冥冥さんらしシンプルな言い方ではあるけども。

憂憂くんが綺羅羅さんを置いてったのは乙骨(本体)敗北時や日下部敗北時に一人で現れたことでしょうか。さすがに危険な戦場に綺羅羅さん一人残して去る無責任な行動はしないでしょうし。まあメタ的には「星間飛行」の扱いが面倒すぎるから途中から蚊帳の外に置いたって感じだろうな…

冥冥さんが楽したってのは役目が上空から味方の位置把握するだけだったこと?いや例の烏使って映像受信やらダイレクトアタックやら入れ替えやらもしてましたが。ただ他のメンバーに比べればだいぶリスク低い仕事なのは確かです、本人も否定はしてないし無理にフォローする必要はない。

シン・陰は門外不出。ただあくまで教えちゃダメなだけで、技術を盗まれても門下側が縛りを破ったことにはならないのかな。だから勝手に盗み見たメカ丸や九十九さん、その九十九さんから教わった東堂さんのような人が存在しても、門下側に縛りを破った場合のペナルティは発生しないと。

シン・陰の門弟が当主に支払うのは寿命。この終盤にきていきなり過去最高レベルで〝呪い〟っぽい代償が出てきたな…いやそれ以上に老人が若者から搾取するみたいな構図が風刺に思えてくる。って政治性を見出すのはどうかと思いますが!高齢の高弟もいるってちゃんと言われてるしね。

現在のシン・陰の当主はこの男~!日下部篤也!作戦会議中に冥冥さんが嬉しそうに「何とかしたから♡」って言ってたの、こ、こ、これか~!憂憂くんに引き継がせてまだ荒稼ぎするつもりなの、さすが金の亡者…!まあどう履行してるか不明な寿命の契約よりはまだ門下生に対して誠実か。

場面は冒頭に戻り──…どっかの駄菓子屋。シン・陰一本で御三家潰して呪術界牛耳るつもりだったBBA店主、この歳で野心が強すぎる…!渋谷からの一連の流れがなけりゃマジであと何年かかる計算だったんだよ!弱者のための領域で強者になろうとした結果他の弱者を蔑ろしたってのが皮肉。

「お金より大事なものはお金がないと守れない」は至言。昔読んだでんじーの『4位のお金』でも同じこと言ってましたね。逆にお金に換えられる駄菓子は30円でもちゃんと払っていくのが一貫したスタンス。だからこそ金に換えられぬ命を不当に奪ったBBAへの怒りの言葉に正当性があります。

身の丈に合わない野望抱いて制裁されたBBA店主、南無…。ここで「私の弟を傷物にしようっていうんだから」って言葉が出るくらいには姉として愛情注いでたんだなあ冥冥さん。普段守銭奴として振舞いながら憂憂くん本人がいない場ではこんな姿見せるの、このギャップはズルいですわ…!

以上第269話「検討」でした。こんな単行本の空きページで済ませばいいような補足に丸々一話かける下々先生、本当律儀というか几帳面というか…ランク戦後の振り返り回に定評があるワートリの葦原先生もびっくりですよ。しかも最終回まであと数話しかないこのタイミングでですからね?

ところで前回のサブタイが「決着」、今回が「検討」でどちらも漢字二文字なんですが、これってある時期からずっと漢字二文字で統一されてるハンタへのリスペクトなんですかね?呪術完結の次号で連載再開する予定ですし。冨樫先生リスペクトしてる下々先生ならあり得なくはない。

【作者コメント】
「最終回って描いたことないので、もう終わるのに新鮮な気持ちでいます<下々>」
たぶん今頃には最終回の原稿描き上がってるんだろうな…。

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