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呪術廻戦 第271話 『これから』感想

【Cカラー】
最後のカラーは死者生者問わず高専メンツとその協力者で壮観~!五条先生の横でピースしてる本物夏油とか生身で再会してるメカ三輪とかこれだけで泣けますね…!くさみわ勢冷えてるか~?あと上の方で下半身しか映ってないのはズボンからして灰原くんと鹿柴雲さん?

術式の効果からその有効範囲を推測するパート、もう完全にハンタのノリだな…w次号再開するタイミングでわざわざ懐かしくさせんでいいから!しかしこんなクソデカお目目に幻視させるだけの能力で死滅回遊させられたのは正直同情します、そりゃ羂索も覚醒タイプに興味ないって言うわ。

伏黒くんのバカ扱いに変顔で抗議する虎釘、お前らほんっと仲良いな!そーよそーよ、こちとら釘崎さん不在の間ずっとこういうノリが見たかったのよ。最終回にしてようやく日常に帰れた感覚。まあ伏黒くんは前にもっとすごい変顔晒してますが…ってイジるのは人の心とかないんか案件か。

釘崎さんの提案が「虎杖くんが彼女さんを抱えて術式範囲から出る」なのも2828ポイント。これ絶対壊相・血塗戦で自分が抱えられたからだろ!その身でそのすごさを体感したからだろ!虎杖くんのゴリラっぷりへの信頼が無限に厚い。もはや車やバイクより速い扱いなのが納得しかないです。

遠出も最中・帰宅時ともに犯人に主導権握らせるのでダメ。こういう「〇〇すればよくね?」と後から読者に言われそうな案を作中で否定するのは下々先生らしい律義さですね。さすがラスボス戦の反省会やっただけある。そも呪詛師捕らえる目的で旅行行っても心から楽しめないだろうしな…

「犯人の頭を良く見積もりすぎじゃない!?」はおバカなノリですが何気にメタな指摘に感じました。ハンタもそうですがこういう頭脳戦って大体お互いがお互いに最適解で動いてる、または動こうとしてる前提で読み合いするじゃないですか。だからこういう視点が入るのは少し新鮮に感じた。

「地頭って基本バカを励ます言葉だからな」コラっ!コラ芥見下々!また一定の層から顰蹙買いそうな表現飛び出てますよ!まあこれが下々先生自身の考えなら恐らくそれは驕りではなく自虐の意図でしょうが。とりあえず虎杖くんも釘崎さんも異能バトルIQって意味では充分地頭良いよね。

伏黒くんの作戦はエレベーターの移動による術式範囲からの脱出→確保。この流れで言うのもアレですがやっぱ伏黒くん地頭いいなあ。横方向の移動でダメなら縦方向の移動へと切り替えられるのがナチュラルな思考の柔軟さ。術師として一番経験積んでるだけあって合理性に信頼があります。

40階地点で無事術式解除→犯人発見──…からの釘崎さんワンチャンダイブはこの娘もかなりのゴリラアクションじゃねーか!建物の壁にブッ刺したトンカチと腕の耐久力高すぎだろ!またメカ野薔薇勢に腕に機械搭載されてるとか言われそうな絵ヅラですよ!まあ実際は呪力強化でしょうが。

お互いがGANRIKI☆NEKOみたいな目に視えてる虎釘はやっぱコラ画像っぽくてヒデー絵ヅラ!何度も死線潜ったふたりでも一瞬だけなら遅れを取るって説得力ありますよ!!この二コマのギャグ係数ヤバい。何なら「ドギャーン」とかオノマトペがJOJOっぽくなる術式まで発動してんじゃねーか!

犯人の不意を突いて捕まえた玉犬「渾」、有能。最後にこの形態で使ってたのはレジィ戦後に麗美さんを追い詰めてたときでしたっけ、だいぶ久々だな…。ところで「気ぃ抜けすぎじゃねえか?」でギリ伏黒くんの目が映ってませんが、実は虎杖くんたちにはお目目パッチリに見えてたりする?

犯人の正体はキャバ嬢時代の客。ストーカーって部分は当たってましたが、云百万の金が動いてたのは正直予想の斜め上すぎましたね…!犯人擁護するわけじゃないけど少しシュールな幻視させられる程度で済んでよかったなと。まあ放置してたらそのうち包丁で刺しに来たかもしれませんが。

被害者と同性の釘崎さんが目クソ鼻クソと吐き捨ててるのが救いです。自立心が強く誰かに過度な依存をしない彼女からすれば、好きでもない異性を煽てて貢がせるなんて対極にある生き方だろうと。たぶん頂き女子とか絶対嫌いなタイプ。金銭感覚狂ってないのも当然ながら好ポイントです。

宿儺の指食って死刑になりかけた虎杖くんの「死刑になるわけじゃねぇんだから」、軽く言ってるけどこの子が言うと重い…!ていうかやらかした呪詛師って普通の容疑者みたいに車に乗せて運ぶのね!?まあ今回は攻撃性ない呪詛師だからこの程度の扱いで充分と判断したんだと思いますが。

回想、五条先生との会話──…虎杖くんの中で自分の存在が小さくなっててほしい先生、どこまでも「花」扱いが一貫してるなあ…悪い意味ではなく自分が生徒を縛りたくないんだなと。同じ主人公でも先生に固執してた乙骨先輩には任せられない役目。教師と生徒として健全な距離感です。

まあ「もう五条悟とかどーでもよくない?」は極端すぎる気もしますがwただこれ下々先生の復活勢に対する本音にも聴こえますね。強すぎるし人気ありすぎるしで結構扱うのにプレッシャー感じてた感ありましたし。もう少しフラットな目で見てほしかった気持ちはあったんじゃないかなと。

虎杖くんの「期待してる!!」は救済力鬼つええ!クソキャバ嬢なんかよりこっちの方がよっぽど貢ぎたくなる眩しさだろ!彼自身が五条先生の「期待してるよ」に救われたから同じ言葉を贈れるんやなって。弱者に寄り添える虎杖くんのこの眩しさは確かに最強の五条先生になかった強さだ。

場面は移り、真人と邂逅するスクおじ──…最初に会ったのは里桜高校、二度目は渋谷のことですね。魂に干渉するとかいうふわふわした理屈で他人の魂にこびりついてくる真人、ほんと嫌!まああくまで本人じゃなく残滓らしいし、立つ鳥跡を濁さず的なムーブ求める悪役でもありませんが。

スクおじの変わるきっかけになり得た二名は裏梅さんと万さん?特に万さんに対してはだいぶ素っ気ない印象でしたが、振り返って意識するくらいには二人とも彼の中でちゃんと大きい存在だったんだな…!この人らしからぬ人間味。最期に意図的に孤高()ムーブやってたと分かってよかった。

来世では他人と寄り添う道を選ぶかもしれないと口にするスクおじ。そういやこの漫画転生システムあったんでしたね…虎杖くんの父親が双子の弟の生まれ変わりだった。大量虐殺犯なのに来世があるのは鬼滅に比べてだいぶユルいですが…まあその辺の死生観はあえて比べるものでもないか。

「俺だけガキみてぇじゃんか!!」と喚く真人、コイツは結局最後までブレなかったな…wいや最後にガキみてぇって自覚持てただけある種の成長でしょうか、残滓とはいえそれに気付ける機会が与えられてよかったなと。まあその後チクショーと叫べる気力が残ってたのはやっぱりガキですが。

これにてスクおじの物語も完結──…最終回らしい充足感はそれなりにあるんですが、異形の忌み子として虐げられた記憶や裏梅さんとの出会い等、やっぱ彼の人生をもっとじっくり知りたかった感はあるな~…!ワンチャンノベライズ版の北國ばらっど先生によるスピンオフ過去編とかない?

場面は再び現実に戻り──…高専の面々。羂索の術式コピった乙骨先輩、やっぱ目立つなその縫い目…w後ろに眼鏡屋の看板があるのはもう眼鏡無しで呪い視認可能になった真希さんには不要って描写?秤先輩と綺羅羅さんは制服着てる?ってことはもう高専に戻ったってことなのかな。

最後はまたあの百葉箱へ…「宿儺の指」という呪いから始まった物語の終着点として相応しい場所でしょう。また同じ場所に置くことですでに危険は去ったことを示す象徴的なラストシーン。「(巡る呪いに……!!)」とタイトル回収した虎杖くんの選択として納得しかない幕の引き方です。

今回のサブタイは「これから」。渋谷事変終盤の羂索の「続けようか これからの世界の話を」を思い出すタイトルです。このとき羂索が望んだ世界は結局訪れませんでしたが、これから──つまり未来に目を向けるという意味では間違ってなかったと。そんな前向きな意味に捉えたくなる。

下々先生連載お疲れ様でした。本作はまず序盤の少年院編で「地味だけど緊迫感あって丁寧」という評価になり、そこから漏瑚戦での五条先生の領域展開で「ちゃんと華のあるWJらしいバトル漫画」に化けた印象です。まだ0巻発売前で高専未読だったからよりあの素顔解禁が衝撃的だった。

で、その次のインパクトが順平死亡→虎杖&七海vs真人ですね~。あれだけ尺割いて描いた順平くんを弄ぶように殺したところで「あ、この作品想像以上にシビアだ」と思い知らされた。その後も色々地獄展開はありましたがここで覚悟決めてたのでそれ以上のダメージは受けずに済みました。

ベストキャラTOP5は1位スクおじ2位釘崎さん3位東堂さん4位順平くん5位脹相ニキ、ベストバウトTOP5は1位虎杖&釘崎vs壊相&血塗2位虎杖&七海vs真人3位宿儺in虎杖vs漏瑚4位虎杖&真希vs宿儺in伏黒5位五条vsパパ黒(2戦目)です。2~5位は今後順位入れ替わるかもだけど1位はたぶん不動のトップ。

【作者コメント】
「最終回です!!お世話になりました!!また挑戦できるように頑張ります!!<下々>」
目次ページが完結お祝いコメント一色!下々先生、最後の最後に目次ページを本当に自分のコメント吸収アリーナにしてみせたな…!

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