ハーバードの人生が変わる東洋哲学を読んで② 道についても考えてみた。
そもそも道って何だろう。この本の原題が”The Path”である。
みちって通るものだし、作るもの、ある場所へ行くものと考えたが、興味深い考察にであって、新しい考えが出てきたので、ここに書いておく。
人の脳の神経の発達の仕方を、道に例えた話を聞いた。最初にある知識を獲得する。その際できる脳の神経のつながりはか細く、獣道だという。その知識を何度も思い返す、繰り返して覚えることでそのつながりがふとくなっていく。その様は獣道が踏みしだかれ歩道になっていく流れと似ているという。そして、経験が積み重なり「その知識が強化される」と”歩道”は拡幅され、舗装され、やがては車も走る”道”になっていく…
この話を聞いて、日々改めて道は太くなっていく、そして作っていくという話が腑に落ちたのだ。
結局新しい人間関係、友情であれ、仕事関係であれ、新しく作り何度も繰り返すことで、”道”は太くなっていくだろう。
「かのように」ということで、道を作っていくべきだという。「かのように」という行動をあてはめ、そして、それが精神へと展開していく様は現在の心理学を先どっているように感じる。
この「かのように」という道は一体どういったものなのか。「共同幻想」か「倫理」かはたまた「経済原理」か。
よりよくなっていくということ、よりよく生きていくこと、よりよく社会をしていくこと、いろいろ「かのように」はとらえることができる。
だから、その道を太くしていく時こそ、心は?私は?と聞いていくことが大切だと個人的に思った。