チャイニーズ・ジョーク ３則

１　五歩蛇

父親と息子がピクニックに出かけた。

父親：　気をつけろよ、この辺りに「五歩蛇」っていう蛇がいるんだ。
　そいつに咬まれると、５歩歩いたら死んじまうんだ。

息子：　大丈夫だよ。万が一、五歩蛇に咬まれたら、ぼく４歩だけ歩いて、
　それ以上は歩かないようにするよ。

父親：　そうだ！ 賢いぞ。でも、ちょっと危険すぎるな。死まであと１歩
　になっちまう。

息子：　じゃあ、どうしたらいいの？

父親：　１歩も歩くな！ それが一番安全だ。　

２　迷医

手術が終わった。
友人が病人を見舞いにやってきた。

友人：　具合はどうだい？

病人：　まずまずだ。でもさ、手術の次の日、またもう１回手術したんだ。
　そしたら、お腹からガーゼが出てきた！ 

友人：　へえ！　そんなことが。

病人：　昨日もまた手術してさ、今度はピンセットが出てきた！

ちょうどその時、医者が部屋に入ってきた。

医者：　わしの帽子見なかったか？

３　頭がよくなる薬

患者が診察室に入った。

患者：　先生、頭がよくなる薬を出してください。

そこで、医者は薬を処方してやった。
１週間後、患者がまたやって来て、医者に不平をこぼした。

患者：　先生、薬ちゃんと飲んだのに、頭よくなってきませんよ。

医者：　そうですか、もう少し薬を続けて、１週間後また来なさい。

１週間後、患者がまたやって来た。

患者：　先生、まだいつもの調子で、頭よくなってきませんよ。
　たぶんですけど、先生が出してくれた薬、ニセモノなんでは？

医者：　うむ、少し頭よくなりましたね。